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徳永写真美術研究所 Column


徳永写真美術研究所(TIPA)の日常コラムです。

コレクターとしての審美眼

2013-06-27 | 美術に関するお話



先日、仕事の合間に
京都国立近代美術館に行ってきました。



現在の展示は
芝川照吉コレクション展
6月30日まで



コレクターとしての審美眼が伺える興味深い展示でした。

芝川氏の
作家との交流や支援おこなう活動を知り

このような人が私の周囲に存在したら・・・
もしくは
自分がコレクターとなって・・・・
など
たらればの妄想に浸ってしまいました。

今回の展示で私の関心を惹いたのは
藤井達吉氏の箱物群。

文箱
文手箱
文乱箱

芝川氏はこれらを実際に日常使用し
自らの住居に飾るという「生活美術」の視点で
接していたとの事。

そのような生活、憧れます。

 
 

記:徳永好恵


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徳永写真美術研究所

大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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雨の中、自然の色を観察する。

2013-06-20 | 美術に関するお話


昨日と今日は在宅day。
家の雑務をこなす日です。
雑務とは・・・一般的な家事。
でも、今週は、税金や通販の支払いが多くあり
外出しなくてはなりませんでした。
我が家の周囲にはコンビニがなく
もちろん銀行もなく
頼る金融機関は農協と郵便局、それとネット銀行
昨日
いつ、豪雨となるか?とドキドキしながら
しとしと雨のタイミングに郵便局へ出かけました。

その道中
とても豪華な紫陽花に遭遇しました。



雨の中で見る紫陽花は
色彩が輝き、心に染み入る美しさです。
青系、紫系と
染物のようなグラデーションが圧巻でした。

紫陽花に見とれる事、小一時間。
その間、ある記憶が甦ってきました。

大学で染織を学んでいた頃
草木の色を再現するという課題で
紫陽花の色に四苦八苦した記憶があります。
その実習の日は、あいにくの雨天。
傘をさしながらの作業自体、とても困難だったのですが
もたついた原因は
じわっと微妙に花の色が変化したから。
簡単に言うと、色が動くのですね。
3時間、紫陽花の色出しをする中
静かに色が変化してゆく様を見ました。
その現象は地味な変化ながらも
とても感動したと記憶しています。

そんな事を思い出したので
再度、色が動く様子を見たくなり
昨日は小一時間、頑張って観察しました。
しかし
努力の甲斐なく
色が動く現象を見る事はできませんでした。

記憶違いなのか?
色を見る能力が低下したのか?
タイミングが悪かっただけなのか?



この日
紫陽花の次は
梅の木に関心が向きました。

毎年
早春に愛でる梅の木の下に
実が落ちている事に気づきました。



いっぱい、いっぱい、梅の実が落ちていました。
道路の溝にも・・・





溝から二つ拾い上げ、持ち帰りました。
現在
部屋にはフルーティーな梅の香りが漂い
幸せです。



記:徳永好恵

追記
今日のブログでは
私って暇人?のように見えますが
明日からは6日連続お仕事が続きます~。
頑張んなくっちゃ!


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7年越しの初来館*京都国際マンガミュージアム

2013-06-03 | 美術に関するお話





先日
京都国際マンガミュージアム
に行きました。

2006年の開館時から
訪れたいと思い続けていましたが

7年が経ってしまいました。

ようやく
願いが叶った来館ではありますが
閉館まで残り2時間。
まずは
ミュージアムの全貌を理解するために
全館を一巡。
楽しむどころではなく
必死の形相で一巡しました。
その後
単なる見学では寂しいので
初来館記念に何か読もうと
物色するなか

私を惹きつけたのは
戦前・戦後のマンガコーナー。

特に「これは!」と思ったのは
水木しげる氏が貸本漫画時代に描いた
『 墓場鬼太郎 』



数年前のNHK朝の連続ドラマ
ゲゲゲの女房』で
その存在を知りました。
ドラマでは
内容が不気味すぎるため
子供用に描き直しを命じられ
アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』が生まれたとの事でした。
子供時代のお気に入りアニメのルーツを知りたく
『墓場鬼太郎』をいつか読みたいと思っていました。

この日は
第一巻を斜め読みした程度でしたが
目玉親父、鬼太郎が生まれた経緯には
日本の高度経済成長期の背景が絡むなど
そうだったんだ・・・と初めて知る事ばかりでした。



次回は
『墓場鬼太郎』の読破と共に
竹宮恵子氏の名作『風と木の詩』も
読破したいと思っています。
このマンガは
連載中に読んでいたものの
小学生の自分にとっては難しすぎました。
大人になったら再読しようと思いつつ30年?
再読するのは「今でしょう!」とスイッチが入りました。

6月中にもう一度、訪れようと思っています。



マンガミュージアムは
出入り自由の一日券のため
終日の利用がオススメです。

マンガ漬けの一日を確保できれば
皆さまも、ぜひ!

Yoshie



<徳永写真美術研究所の講座案内>



シルクスクリーンプリント応用講座
6月30日、7月14日、28日
全3回
カラー写真をCMYKに色分解し4色刷に取り組みます。




詳しくは
http://www.tokunaga-photo.com/class.html

 

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憧れの美術館訪問と「ほぼ・・・」の心地よい体験

2013-03-05 | 美術に関するお話


先日
雪景色を通過して
日帰り小旅行に出かけました。



行き先は
愛知県一宮市にある
一宮市三岸節子記念美術館



私は高校生の頃から
三岸節子さんの絵がとても好きでした。



この美術館は1998年にオープン。
開館を知った時から
ずっと訪れたいと思い続けて、はや15年。



この方が三岸節子さん。

私が最も好きな絵は
コチラ



司馬遼太郎さんの著書「微光のなかの宇宙」に
三岸節子についての記述があります。

ちなみに旦那さんは三岸好太郎。
北海道に北海道立三岸好太郎美術館があります。

しかし
ここまで書きながら
実は
今回の訪問の目的は

津上みゆき展



夫・Takayukiと津上さんとは
昔から、ご縁があり
いつも展示の際には案内状をいただきます。

ここ十数年にわたって
彼女の表現世界を見続けるなか
毎回
絵から押し寄せてくる
豊かな感情の波を楽しみます。

今回は美術館での個展という事で
大型のシリーズを
ゆったりとした空間で拝見できました。
津上さんの他の展示記事



展示会場を一巡したところで
このようなコーナーに気付きました。



「ほぼ津上さんペーパー」
???
なんとも妙なネーミングに興味を持ちました。

ここは
光や風、温度、音、時間の流れなど
目には見えないものに耳をすまして描く
津上さんの制作法を踏まえた描き方を体験するコーナーです。

ここで描いても、持ち帰って描いてもOKです。

表示されていたので私はこの場で描く事にしました。



見えないものを描く体験と理解していながらも
展示会場なので
作業机の右側に見える作品を模写しました。

色を塗り重ねるうちに
無心で手を動かす行為が心地よく
私にとっては
これって、写経と同じ?という体験となりました。



仕上がった成果物です。
「ほぼ津上さん」
文字通りの成果が得られ満足しました~。

記:徳永好恵



現在、徳永写真美術研究所の春・夏講座、受講受付中です。

 

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3恩師の活躍に自身を顧みる

2012-10-30 | 美術に関するお話


今月は
恩師の展覧会が3つ続きました。
どの方も私の人生に
深く影響を与えた
文字通り、恩を感じる師です。



まずは、小名木陽一先生から。
染織を専攻していた大学時代の恩師です。



織物作家として活動を始めた頃の
タペストリーの展示でした。
立体織物作品で有名な先生ですので
タペストリーシリーズを拝見できる機会は貴重だったと思います。
しかし
エントランスの
“onagi”と形作った黄色のロープを
何度見た事でしょう・・・。
定番のお出迎えに微笑んでしまいました。

前回の展示はコチラ。 



次は
高校1年生の担任で
美術部の顧問だった増地保男先生。



 増地先生は50歳で教職を辞し、
現在は専業画家。
6月と9月に大阪で個展を開催。今月は京都。

毎回、新作を発表されています。
70歳を越える年齢で
厳しく自分を追い込み
精力的に活動をされている様子に
畏敬の念を抱きました。
そして
毎回、展示会場では
「画家として人生をいかに生きるか」
について
先生自身の苦悩と私への助言を
熱心に語って下さいます。



先月、完成した作品集には

画業に邁進する日々の写真がありました。
私には仙人に見えます。



最後は
夫・Takayukiの大学時代の恩師
有野永霧先生の回顧展。

小名木先生、増地先生の展覧会は終了しましたが
有野先生の展覧会は始まったばかりです。
ぜひ、お立ち寄りください。

写真家有野永霧との対話」
11月25日まで
尼崎総合文化センター美術ホール



この有野先生はTakayukiの恩師ながらも
結婚後は事あるごとに
私もお誘いくださるので

勝手ながら
私も門下生だった?と錯覚するほどです。
展示初日に伺った際
先生とお話できる機会があり
私達の研究所
活動に対する
アドバイスをたくさんいただきました。

増地先生と同じく有野先生も
卒業して20数年経った今でも
私達を指導対象にある者として接してくださいます。
偶然にも
この3人の恩師は全員、教育大学出身。
増地先生と有野先生は大阪学芸大学(現・大阪教育大学)で
同学年か一学年違いである事に気づきました。
この“師”としての共通する部分は
同じ環境で学んだからなのでしょうか。

ともかく
3恩師には感謝の気持ちでいっぱいです。
私達も次に繋ぐ活動ができればと思います。 



記:徳永好恵 

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