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Colormunkiを使ってみる

2011年07月04日 | Mac and Photoshop

Xrite
後足がゴム製のため光沢紙だとスムースに滑らずちょっと使いにくい

 今回初めてプリンタのキャリブレーションをした。これまで頑なにデフォルトを守ってきたのはププリンタの色調を目視で合わせようとすると際限がないからで、多少の誤差はあるだろうがプリンタのプロファイルを信頼し基準にしてきたのだった。しかしながらやや黄が不足気味の傾向もあり、Colormunkiの導入を機にディスプレイとともにプリンタも調整してみることにした。
 最終的にはどちらも成功したが、前もって下調べをしておいたにもかかわらず、いくつかの事象が発生する。

1:作成したプリンタプロファイルで印刷できない
キャリブレーション後テストプリントをしてみると画像はなにも印刷されず、全面がライトシアン一色に。解決に手間取ったが、この原因はプロファイル名にあった。Colormunkiのソフトウエアが自動的に付けるプロファイル名には入力した用紙の名前が組み合わせて作られるが、これに全角文字が混ざるとダメで、半角英数に直したらあっけなく解決。これはX-rite社のウエブページにも記載がなくこちらからヒントをいただいた。

2:NECのソフトウエアからセンサーが認識されない
NECのLCD2690WUXi2は専用ソフトウエアのSpectraView2を使ってハードウエアキャリブレーションを行う。Colormunkiは対応センサーになっているのに認識されない。多分Colormunkiのソフトウエアが邪魔をしているのだろうが、プリンタの調整はこれで行っているので削除するわけにはいかない。これに関してNECはSpectraView2のマニュアルにはなにも記載がなくReadMeに、またX-rite社は、ウエブページのトラブルシューティングに記載されていたが、どちらも見つけにくい場所にある。

3:白色点についての疑問
これは問題というほどのことではないが、X-rite社では環境光が5000°Kであってもモニターの白色点は6500°Kを推奨している。それはこのような理由だそうで、まあそれは確かにそうだが6500°Kはちょっと高すぎるんでないのかな。ヒトの目は順応するので6500°Kでも悪くはないのだろうが、私の場合はプリントとの比較で5800°Kあたりに落ち着いた。

 Coloemunkiによるディスプレイの調整結果はこれまでのMonacoOptix XRで行ったものとほとんどかわらないものだったのでどちらも信頼してよいと推測される。プリントのキャリブレーション結果も良く一致していて、オペレーションガイドでも説明されているPhotoshopの「校正設定」を用いると更に精度が増す。総体的にはたいへん満足できる結果であった。
                              つづく・・・


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