写真屋はどこへ

デジタル時代の写真屋の居場所について考える・・・

やはりいろいろと問題が・・・

2013年10月29日 | 撮影機材

 私は業務上の撮影は全てRAW形式で画像を保存していますので、D800Eの36メガピクセルは通常の撮影ではいささか大きすぎるきらいがあります。普段の撮影においては12~18メガ程度あれば十分ですので、EOS 1Ds mk3に代わってスタジオスタンドに常設しておくカメラとして24メガピクセルのNikon D600を購入しました。ニコンではフルサイズフォーマット機としてはエントリークラスの位置づけになっているもののプロ用のサブカメラとしても十分な画質と機能を備えています。このカメラが15万以下で購入できるというのは10年前から考えると夢のような話です。
 さてスタジオに設置して使い始めてみるとやはり不都合がいろいろと出てくるもので、順次改善をしていかなければなりませんでした。
 最初の問題。スタジオでMacに繋いだところPCからカメラを操作するためのニコンのソフトウエアCameraControl Pro2が作動せず、D600ではバージョンの更新が必要でした。ところが、このD600に適合するバージョンからPowerPCのMacは切り捨てられていたのです。 
 ではこの際、年内にも発売される最新のMac Proに全部入れ替えてしまおう、などとは全く思うことなく、現在当社の最上級機種である初代のMac Pro ( 2006年型)をスタジオ撮影用に下ろして、PowerMacG5はついに引退。そして主力機に今のよりもうちょっとだけ新しいMacProをさがすことにしました。(つづく)

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機材を入れ替えることにしました

2013年10月22日 | カメラ

 ニコンD800Eを使いはじめてから、時々キヤノンを使おうとするとその操作の違いに戸惑ってしまうことが度々。私のようなジジイには当然のこととはいえ撮影で取り返しのつかない誤操作をしてしまいそうで恐ろしい。どちらかに統一した方が安全です。加えて、使用中であるEOS 1Ds mk3の周辺光量落ちと色かぶりの問題が1Dsという機種の廃止により新機種で改善される見込みがなくなってしまったこと、また先月に商品撮影で要となるニコンのPC-E Micro Nikkor 85mmレンズが安価で入手できたこともあって、すべてをニコンのシステムに切り替えることに決めました。
 これまでに蓄積したキヤノンの機材をフィルム時代のものも含め全て処分してその費用に充てることにしましたが、これによりどの程度費用が捻出できるかが問題でした。1Ds mk3は発売からすでに5年以上を経てとっくにカタログ落ちしているものの後継機がないためか、中古市場ではまだそこそこの価格を維持していたのと、またデジタル化以降に購入したレンズはどれもまずまずの価格だったので、現在のキヤノンのシステムと同等の機材を用意するめどがつきました。ニコンのフルサイズ機は全般にリーズナブルな価格であり、また最近のニッコールレンズの多くはMade in China ではあるものの、価格対性能比が優れていることもこれに寄与しています。
 処分した機材の中で意外だったものが一つあります。キヤノンEOS-1Nのボディを使った初期のデジタル一眼レフKodak DCS 5601999年発売当初 ¥3,600,000!! 最終的には半分ほどの価格にまで下がりましたが画素数は600万で、今となっては対ノイズなどを含め現在のデジタル一眼レフの性能とはとは比べようもありません。私は中古で購入したのですが当時は35mm型一眼レフで600万画素以上のものはこれしかなかったのでした。しばらくするとキヤノンからEOS D60という600万画素機が発売されたので実際には1年ほどしか使用しませんでしたが、このような10年以上も前のデジタル器機などは限りなくゴミの仲間だと思っていましたのでそのうち不燃ゴミにでも出そうなどと思いながらも長年機材棚の奥で眠っていたのでした。ところがこれに10万近い価格がついたのにはいささか驚きました。買っていただいた方には厚く御礼申し上げます。
  思えばこの頃からCMOSをひっさげたキャノンのデジタル一眼レフの快進撃が始まったのでしたね。

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