写真屋はどこへ

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ONDA V820W CH "Kaizen"へ

2016年11月26日 | Mac and Photoshop

  V820W CHWindows 10 Anniversary Updateに勝手に突入してしまったとき、処理の途中でストレージの容量不足のアラートを出して止まってしまいました。後から調べたところ容量の少ない機種では前準備が必要なのだそうですが、何の準備もしないままにいきなり始まってしまったので仕方なくバックアップと現在のシステムを削除してインストールを続行しました。結果インストールは完了しましたがAnniversary Updateより前のシステムには戻れなくなってしまいました。でもこれはもうあきらめるしかありませんね。

  Anniversary Update以降は前出のマイクとSDの件以外は特に不都合はありませんでしたが、一度<回復>をかけて問題点が改善するかどうかやってみることにしました。
  <回復>を実行後、再起動するとAnniversary Update後のシステムにはなっているのですがマイクだけではなくスピーカーも確認されなくなり、Wi-Fiも接続されなくなっていて状態はより悪くなってしまいました。あ~らら、やっぱりね。こうなったら中国のONDAのサイトからドライバーをダウンロードするしかありません。中国のダウンロードサイトにはマルウエアがいっぱいという話もあるのでなるべく近づきたくないのですがこの際勇気を出して覗いて見ることにします。諸先輩のブログを参考にさせていただき、Z8300用のドライバーをこちらからダウンロードすることにしました。

 翻訳はかけたものの、最初はどこをクリックしたら良いのか分からず、「百度」というクラウドサービス?に登録しないとダメ、と言われたり、マルウエアの警告画面が出たりと、わけがわかりません。試行錯誤の末、最終的には自分のPCに常に「低速」でダウンロードすれば良かったのでした。

 これはZ8300を搭載したONDAPC数機種に適合する実行プログラムなので、ワンクリックでその機種に必要なドライバーだけをインストールするようです。

 実行した結果は成功。スピーカーもマイクもWi-Fiも正常に作動するようになりました。しかしまだ内部スロットのSDカードは起動時に時々認識されず、この問題についてはもう少し様子を見る必要があります。


ONDA V820W CH でNikon Camera Control 2 を使う(その3)

2016年11月12日 | 撮影機材

 撮影にPCを連結して使うようになり、外部でカメラを三脚に乗せて使用する際に繋がったPCの置き場に困る事がたびたびありました。ノートPCの頃はカメラ付近の椅子とかテーブル、さもなくば床に置くしかありませんでしたが、タブレットに変わってからこれが三脚につけられれば良いのにと思っていました。取り付けるパーツを探してもまだその頃にはこのマンフロットの製品しか見つからず、またそれが高価なのでそのままになっていたのでした。今回、最近のタブレットの機種を調べているときにポールなどに取り付けるホルダーがいろいろ売られているのをAmazonで見つけ、その中から、そのままでポールに取り付けができ8インチにも10インチにも使えるこれを買ってみました。送料も含めて2,000円未満の安価な商品ですが装着してみるとポール状のものには結構しっかり固定できます。DELLの10インチは重量があるので移動の時はいささか不安を感じますが、軽量な8インチタブレットであれば三脚ごと振り回しても緩んだりする事はなく、十分に役目が果たせそうです。

 一緒に使うモバイルバッテリーを収めるのに100円ショップでフック付きポーチとマジックテープの2点を購入。また、吊り下げ用に鞄のストラップリング(東急ハンズ85円ほど)、タブレットのターミナル保護のためにL型変換コネクタ(540円:こういうものが高い・・)を購入しました。

セットした状態。ポーチはANKERのバッテリーにジャストサイズでした。


ONDA V820W CH でNikon Camera Control 2 を使う(その2)

2016年11月10日 | 撮影機材

さて、実際にV820W CH とカメラを接続しNikon Camera Control 2 を使用してみます。

  8インチのモニターではカメラの操作パネルが天地いっぱいに表示されてしまって、画面下部にタスクバーが表示されると操作ボタンが隠れてしまいます。これを回避するには<設定>から<個人用設定><タスクバー>に進み「デスクトップモードで自動的に隠す」か「タブレットモードで自動的に隠す」のいづれか、または両方をONにすればOK。

 
またCameraControl 2 とViewNX-iを交互に使用する時は画面を左から右へフリックすれば選択画面になり切り替えは簡単にできます。撮影した画像の確認はViewNX-iで行う。通常は撮影すると自動的に起動します。

 

<表示>から「イメージビューアー」を選びすべてを表示させるとこの画面。さすがに文字は読みづらい。表示された画像をダブルタップするか<表示>から「全画面表示」を選ぶと大きく表示されます。

 

 画像は4×5インチのポジフィルムとほぼ同じ大きさで表示され確認用には十分でしょう。フィルム時代に原稿として4×5サイズが多用されていた理由は、解像度の有利さは当然ですが、この大きさならルーペを使わずに確認ができるという利便性からの方が大きかったと思います。
 カメラで撮影されたRAW画像がNX-iに表示されるまでの時間はDELL Latitude10のおよそ半分で済んでいて、確実に処理が早くなりました。また、DELLIPS液晶表示は綺麗には見えるもののコントラストが高く、そのままでは暗部が潰れて確認できないことが多かったのですが、V820W CHの階調はなだらかで暗部も十分に表現されていて、懐かしき4×5ポラロイド的使用が主である私の用途には申し分ありません。
 また、これはニコンのソフトウエアの問題ですが、ViewNX-iは一部の操作がタッチパッドに対応しておらず、フリップ、スワイプなどの操作がうまく反応しません。部分拡大等の細かい操作にはマウスが必要となりますが、私は撮影中にこれらの操作をすることは少なく、マウスなしでもさほど不便はありません。  
 ONDA v820w ch はテザー撮影用のPCとして十分な能力があると思います。小さい、軽い、安い、と三拍子ですがやはり不安点も。私は本体に挿し込んであるSDカードに撮影中の画像のバックアップを送っているのですが、起動時にSDカードを認識しないことが時々あります。カードを挿しなおせば必ずマウントされるので大きな問題ではないけれど起動時にマウントされているか確認する必要が生じます。どうもこれは本機がもともとAndroidとのDualBootモデルだったのが原因のようですが、何か回避方法がないか探っているところです。
 他に不具合としては、私はSkype もCortanaも使うことはないので構わないのですが、マイクが気まぐれにしか起動しません。これはWindows10のアップデートのせいかもしれません。Macと違い、Windowsはユーザーの意向など無視して勝手にアップデートされるので、これによって不具合が生じることも多いです。ONDAの販売店では購入時に同封された説明で「ネットで検索してアップデートされないように対処してください」と言っているのですが、そうするにはどうもレジストリをいじらなければならないようです。これは面倒なので、
まあしばらくはこのまま使うことにしましょう。(つづく)


 

 

 


ONDA V820W CH でNikon Camera Control 2を使う(その1)

2016年11月07日 | 撮影機材

 スタジオ外部でのテザー撮影にDellWindowsタブレットLatitude10を使い始めてすでに3年半。延命を図ってきたものの、さすがに最近は処理にもたつきが感じられるようになってきました。そろそろ切り替えの時期かも。Android仕様のタブレットは安価な機種がいくつもあるけれどWindows仕様のものは比較的に少なく価格もあまり安くなっていない。(Microsoftのライセンス料が原因?)そんななかAmazonでWindows10と最新のAtomプロセッサを搭載しているというONDA V820W CHというのが目に止まりました。いわゆる<中華タブレット>で本来、言語は中国語でAndroidWindowsのデュアルOSなのを販売店が日本語化しWindows専用としたものが送料ともで11,980円。モニターは8インチだけど、現在使用中のDELLのタブレットが5万円だったのを思うとコストパフォーマンスはすこぶる高く、ユーザーの評価も良かったのでこれを入手することにしました。
 販売店は日本国内の会社で在庫を持っていて発注後タブレットはすぐに届きました。起動には問題なけれど・・・blue toothが見当たらない。デバイスマネージャーにもハードウエアの表示は全くなくてソフトウエアの不具合?それとも組み立て時に部品を付け忘れた? 販売店に直接連絡すると初期不良としてすぐに交換してくれたので事なきを得たけれど、中国製品は買う方も売る方も心構えが必要な事を再確認させられるのでした。

 目的は本機上でニコンの Camera Control 2View NX-2 をスムースに作動させることですが、それには数点の周辺パーツが必要でした。
 まず接続の問題。この種のタブレットの入出力はスマートフォンと同じ仕様で、独立したUSBポートがなく充電ポートと兼用なのでカメラを接続するにはポートにUSB機器を接続するコード(OTGコード)が必要。バッテリーで使用するときはこれだけでよいけれど問題は駆動時間。小型軽量のタブレットのため電池の容量はあまり大きくないので通常の連続使用ではおそらく3時間も持たないでしょう。スタジオ外部で終日の撮影を考えると8時間くらい維持させたいが、モバイルバッテリーとカメラを両方接続して充電しながら撮影することはこのままではできないのです。そこで給電OTGケーブルというものを利用することになるのですがこれがどうもスッキリしない商品なのです。

 本来は接続したUSB機器に電源を供給するためのものでタブレット本体に給電はできないはずですが、購入者のレポートをみるとそのままで本体に給電できた人や、できなかった人や、ポートの変換アダプターを挟むとできるという人などまちまち。一応モバイルバッテリー(Anker PowerCore 10000)、給電OTGケーブル(PCATEC  Galaxy/NOTE/スマホ用OTGケーブル)、それに変換アダプターも用意していくつかの方法を試してみました。アダプターを挟む事によって結線の状態が変わるそうなのですが私の場合はアダプターを挟んでも挟まなくても本体に給電される事を確認。接続方法としては、タブレットを新規に起動してから、電源に繋いだOTGケーブルをタブレットに接続し、充電ランプの点灯を確認してUSB機器を接続するという手順なら問題はないようです。ただ、起動する前から電源が入ったケーブルを接続するとUSBは認識されないので注意。WEBの情報によれば電源からは2A以上の供給でもタブレットに給電される量は500mA程度らしいので、タブレットの使用中はバッテリー残量が増加する事はありませんが、休憩時などにスリープ状態になれば充電量はゆっくりですが増加していきます。総体としては維持できる時間は確実に長くるのでこれでなんとか7、8時間ほどはしのげるではないかと思っています。(つづく)