写真屋はどこへ

デジタル時代の写真屋の居場所について考える・・・

Photoshop の「生成塗りつぶし」をやってみた件

2024年04月14日 | Mac and Photoshop



                                  <元画像>

 <チャットGPT>が話題になって以来、<生成AI>という言葉があらゆる分野で盛んに使われている。真っ先にPhotoshopでも使われたのは当然のことだろう。写真の合成処理も日々の仕事のうちだが、私の作業は新規に撮影した画像にライブラリなどから選んだ画像を合成する場合が多い。合成にどの画像を使用するかは大抵プランの段階ですでに決まっていて私が関わることはまずないが、入れ込む画像データを星の数ほどあるライブラリーの中から探すのは大変面倒な仕事だ。Photoshopの「生成塗りつぶし」ではこの「見合った画像データ」を探し出し、それを使って瞬時に合成作業までしてくれるという夢の様な機能。さらに商用での使用においても選ばれた合成用画像の使用料も不要とのこと。(一部制限はあるらしい)果たして皆の仕事が楽になるのか、それとも我らの仕事がなくなるのかいずれであろうか・・・

 上の写真は先日散歩中にFUJIFILM X-T2 で撮ったもので元の画像数は約2000万画素。この画像のほぼ対角線右上半分を投げ縄ツールで選択して<生成塗りつぶし>を選択し、文字入力欄に「春の光」と入れてみた。処理時間は計らなかったが、「待つ」というほどの感覚もなく、すぐに以下の3種類の合成済み画像が表示された。

 思い描いていたイメージとは異なるが悪くはない。自分でライブラリーから使えそうなデータを3点探し出すとしたらそれだけで数時間はかかるだろう。3点とも陰影と濃度は違和感なく処理されていて、このサンプルデータくらいのサイズなら問題ないレベルには仕上がっている。

 しかし部分的に拡大してみると(上の画像)合成用に選ばれた画像の解像度は明らかに低いのがわかる。ベースの画像に見合う解像度のデータが見つからなくてこうなった可能性もあるが、全てこの程度だとすれば印刷原稿として問題なく使えるのはA5サイズ以下になろう。実際のところはもう少し使い込んでみないと分からないので、別案で再度やってみるつもりだ。          


AdobeBridgeプレビュー画像の異常

2023年03月31日 | Mac and Photoshop

  スタジオの常設カメラをNikon D850に切り替えてからしばらく使っていなかったD800Eを久しぶりに使う用件ができた。テストにパシャパシャと撮ったSDカードのデータをAdobeBridgeで見て驚いた。上の画像のようにサムネイル画像が飛び飛びに異常な状態になっている。こんな画面が出たのは初めてだ。記録設定がRAWとJPGの共に書き込みにしてあるのだが異常が起きているのは全てRAWデータのみ。これらのプレビュー画像の異常なデータをBridgeのCameraRawで開いてみると正常に現像できるデータと全く壊れているデータとあることがわかった。
 D800Eでバックアップ記録しているCFカードのデータには異常がないのでおそらくD800EのSDスロットの接触不良と思われる。確かSDカードスロットの清掃キットという商品があったと思い探してみるとこれがすべて販売停止になっていた。どうやら使用上で不都合があったらしい。ニコンへ修理に出そうかと思ったがD800Eのサポートはすでに終了していた。

 仕方がないのでSDカードの大きさと厚さに合わせてボール紙を加工しアルコールを浸ませてスロットへ出し入れを何度も繰り返してみる。多少改善はされたもののまだ数枚のエラーは発生する。ネットでの検索によればSDカードの接触不良もやはり接点復活剤が有効らしい。KUREの復活剤が手元にあったので、アルコールと同様に厚紙に浸ませて使ってみるとエラーは出なくなった。カメラが原因と思われるエラーは一応これで解消されたはずだったのだが・・・(続く)


あけましておめでとうございます

2022年01月03日 | Mac and Photoshop

新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

年賀状の写真にPhotoshopの新フィルター「風景ミキサー」を使ってみました。いや、凄いですね。。奥のフェンスの上部にまで蔦が絡んでいます。この合成画像があっという間に生成されます。植物の解像がちょっと甘いですが、ベース画像にPhotoshopの「プリセット」画像を使ったからかもしれません。「カスタム」から自分の写真も使えるようですのでまたトライしてみようと思います。木漏れ日を作ってみましたが、オリジナルブラシに木漏れ日作成用と思われる葉っぱのシェイプがあるのを初めて知りました。


Mac mini M1 を買う

2021年12月22日 | Mac and Photoshop

 最後に新品のMacを買ったのはもう15年ほども前のことです。その頃はまだMacの性能は安定せず、2〜3年ごとに新機種に入れ替えねばなりませんでした。フラッグシップ機がPowerMacからPacProに代わったころから、MacはPhotoshopを使うのに十分な性能になり、最新型がでるたびにに買い替える必要がなくなってきました。
 ここ数年間、スタジオではMacPro 、自宅ではMacBookProで画像データを処理してきました。MacPro (Mid2012)は性能的には写真編集にまだまだ使える機種なのですが、昨年にこのMacで使える最終OS(Mojave)では新しいPhotoshopが「非互換」となり、ついに代替わりの時代が来たようです。MacBookPro(Mid2014)はOSをBigSurへアップすることで最新のPhotoshopが使えますがGFX100sの1億画素を超える画像の処理には力不足は否めません。最近のMacProはパワーも価格も大仰すぎて、写真の編集程度にはむかない機種になってしまいましたので、M1搭載となったMac mini をMacBookのかわりに自宅用のデスクトップ機として購入することにしました。外部接続のポート数などは少ないので専用のドッキングハブとその中に仕込む1TBのSSDを追加してあります。ハブはサードパーティ製ですが値段(6,898円だった)の割に外装、機能ともよく考えられていて良い買い物でした。
 Mac miniのメモリ(増設不可)はこれまで使ってきたMacBookProと同じ8GBですが起動も早くて快適に動きます。コンパクトな躯体が狭いデスクには有難いですね。メモリにもう少し余裕を持たせ、外部ストレージとの接続を工夫すれば、現在使用しているMacPro(3.2 GHz Quad-Core Intel Xeon/メモリ56GB)の代替機としても十分あるいはそれ以上かと思われます。近々にMac mini M1の新型も噂されているようですが、MacProの入れ替えは暫くは様子を見てからにしましょう。



『スーパー解像度』と『Pixel Shift』の4億画素を比較する

2021年10月28日 | Mac and Photoshop

 今年Adobe Photoshopに追加された機能の一つに「スーパー解像度」があります。画像を面積比で4倍に拡大する機能で、GFX100sのPixelShiftは16枚の画像を連続撮影して4倍の画像を生成するのに対して、「スーパー解像度」は1枚のRAWデータから4倍の画像を生成します。CameraRawのメニューではなぜか『強化』という名称ですが、上の写真は前回の掲載写真をPixelShiftで撮影した時の16枚のソース画像うちの1枚をPhotoshopで『強化』したものです。前回の画像と違って1枚の写真ですから動くものもそのまま写っています。
 これまでphotoshopでは画像拡大についてなんども改良がされてきましたが今回の「スーパー解像度」は別格です。Pixel Shiftの生成画像と比較しても、遜色がないといっても良いかもしれません。やや滑らかさに欠ける感はあるものの、シャープ感はPixelShitを上回っていて印刷原稿としては十分な画質です。Pixel Shiftの場合、三脚の固定による複数枚の撮影と専用ソフトウエアによる処理の手間、そしてなによりも動くものには使えないことから「スーパー解像度」の利用価値は大きいと思います。

上の「強化」済み画像のフルデータはこちらのGoogleDriveからダウンロードできます。


続:MacPro 光学ドライブのシャッターが閉まらない問題

2020年02月05日 | Mac and Photoshop

 

一昨年の冬、MacPro(Mid 2010)の光学ドライブのシャッターが閉まらなくなり、その時は簡易的な処置で回復したのでしたが一年経った昨年末ににまた閉まらなくなってしまいました。前回とおなじ方法では全く改善しないのでどうも他に根本的な問題があるようです。分解してみないと何が原因なのかわからないので、この分野で有名な「Vintage Computer」の記事(YouTube)や、先人のブログなどから分解方法を探しましたがなんの情報も得られませんでした。ここは機械的な構造部分であり、もし失敗してもなんとかなるであろうと進めてみたのが今回の結果です。以下は自身の備忘録としての記載で、お勧めはいたしません。

 分解した印象は、Appleらしいというか、凝りすぎですね。ドライブが開いた時に扉を収納するための「戸袋」が内部の見えないところに外装と同じメッシュのアルミ板で作られていました。しかし、これが何の役に立っているのか全く不明。扉は2枚のメッシュ板に挟まれるため、扉を上下に開閉するプラスチックの部品を取り付ける時に微妙な調整が必要になります。この調整を左側のネジ1本で行う構造のようです。メッシュ板に歪みがあると調整は大変困難なことになります。私が分解した時には戸袋の板が少し変形したため何度やってもうまくゆかず結局のところこの戸袋を切除しました。アルミ製ですので数回折り曲げてやれば簡単に切除できます。取ってしまってもなんの問題もありません。
 作業で一番リスキーなのはプラスチックのフレームを外す時です。本体を寝かせて作業した方が良いしょう。先に扉の裏のネジ4本を外し扉とフレームを分離します。左側の1本だけのネジを外し、フレームを奥に強く押し込みながらフレームを右に開きます。この時に戸袋のアルミ板が引っかかり曲がってしまうかもしれませんが、切除するので構うことはありません。戸袋のアルミ板がフレームに干渉していないのを確認したらフレームを引っ張り出します。根元は楔形の2本の爪で引っかかっていて容易には外れません。ドライブ室の奥の平板アルミパネルも外した方がやり易いでしょう。なんとか外れたらあとは戸袋の板を切除し、先に扉をフレームに取り付けてから全てを元に戻せば完了です。

  もうこれで冬が来るたびに開閉を心配することはないでしょう。

 

 

 


X-Rite「 i1 STUDIO 」による DELL U2410 再設定

2019年09月08日 | Mac and Photoshop

 数ヵ月前、Photoshop CC からのカラープリント出力で特定の色再現に不具合があって、キャリブレーター「colormunki」のソフトウエアから「既存のプロファイルの最適化」を行おうとしたところこれが作動しなかった。MacのOSを<Mojave>にアップデートした直後だったのでこれは多分OSが原因だろうと、X-rite社のサイトを確認したがアップデートの記載はなく、サポートに電話で問い合わせてみることにした。なかなか繋がらないのではと思ったけど意外にあっさりと繋がり、状況を説明するとMojaveにはX-riteの現行モデルである「i1 STUDIO」のソフトウエアが対応していて、これがcolormunkiでも使用可能とのこと。教えられたURLからダウンロードしてプリンタのキャリブレーション最適化は無事解決した。サポートでは正規ユーザーであるかどうかの確認はあったが電話に出た方(男性)の対応は親切で好印象だった。X-riteはユーザーサポートの良い会社のようで喜ばしい。使用中のNECのモニターはハードウエアキャリブレーション対応機であったのでその時は「i1 STUDIO」によるモニターキャリブレーションは必要がなかった。

 最近、自宅で画像編集する時は 13インチのMacBook Proを数年前に購入したDELLのU2410に繋いで使用している。このMacBookもOSをMojaveに更新しているので、先日 <i1 STUDIO>を使用して再キャリブレーションをしたところ白っぽい画像のハイライトが飛んで表現されなくなってしまった。モニター本体の設定を一つづつ見直したところ、U2410には「シャープネス」という設定があり、このデフォルト値が<50>になっていて、これを<0>にすればハイライトの表現は改善されることがわかった。コントラストを上げてシャープ感をあげる仕組みのようだ。

 以降、私は以下の手順で調整をしている。

DELL U2410を「i1 STUDIO」でキャリブレーションするには前もって本体の設定を変更しておく必要がある。 

カラー設定からプリセットモードを AdobeRGBにしておく。

ガンマを<PC>にしておく。

輝度を最小に、コントラストを最大にしておく。

<ディスプレイ設定>から<シャープネス>をゼロにしておく。

変更すべき項目は以上で、以下のDDC/CI 、PIP設定などはデフォルトのままで良い。 

 

こののち<i1 STUDIO>に従ってキャリブレーションを行う。
調整中、モニター本体の調整ボタンで輝度を調整する指示が出るのでこれに従う。 

これで現在のところ、問題は起きていない。

 


MacPro 光学ドライブのシャッターが閉まらない問題

2018年11月02日 | Mac and Photoshop

 9月から使い始めたPhotoshopCCが先月2019バージョンになった。バージョンアップに追加の費用が要らないのはいいのだが、MacOSがSierra以上でないと対応できなくなり、私がメインで使っているMacProはついにVintage PCの仲間入りになってしまった。2009年製だから仕方ないといえばそうなのだが、なんとその翌年の2010年モデルはSierraおよびHghSierraに加え最新のMojaveもパーツの追加で使用可能ということである。
 ということで、相場の上がらないうちにと思い先月リース落ちの2010年モデルを購入した。外装も綺麗で程度はよく作動も問題なかったが、最近朝晩冷え込むようになってきたら光学ドライブのシャッターが閉まらなくなった。この現象は私の歴代MacProでも度々起きていて、裏面から手で何度も開閉するとおさまったりしていたのだが、こいつは重症らしくどうやっても改善しない。使われていない下段のシャッターも手で開けると戻らない。ネットで調べてもこれといった改善策は見つかっていないようだ。最近は光学ドライブを使う機会も少なくなり、皆さんあまり気にしていないようでもある。私は写真データをディスクに焼いて納品することがまだ結構あり、開けっ放しは嫌なので何か良い方法はないか探してみることにした。
 ファイバースコープで内側の構造を覗いてみた。

中央の弓形の部分がトレーで押されるとギヤでシャッターが開く仕組みになっている。これがシャッターの左右にあり、全開になると動作が重くなり戻らなくなってしまう。他のMacProは全域で軽く動くのだがこのMacProだけは全開で固まってしまう。キア部分には汚れも見えるので埃と油で固まってしまうのかと思い洗浄してみたのだか動きは多少軽くはなったものの自動で閉じるまでには至らなかった。
ん〜〜。

 気を取り直して、開きっぱなしの状態でシャッター全体の外枠をあちこち押してみると、反応する箇所を発見した。赤丸のところだ。
 

この周りのプラスチック枠を奥に押してやると開いたままのシャッターがカシャンと閉まった。気温が下がるとプラスチックが硬化するかあるいは金属が伸縮してここの回転が悪くなるのが原因のようだ。ヘアードライヤーでこの部分を暖めて赤丸の周辺を押し込んで凹ませてやるとみごと解消。全域でスムースに動くようになる!
 ただこのままだとプラスチックは元の形に戻ろうとするので、押し込んだ形状を固定するためには冷えるまでしばらくクリップなどで固定しておいた方が良いようだ。ここを常にスムースに動かすには一定の「アソビ」が必要だが、閉まらないMacProは部品に製造時のばらつきがあるのだろう。

続編があります。


ONDA V820W CH "Kaizen"へ

2016年11月26日 | Mac and Photoshop

  V820W CHWindows 10 Anniversary Updateに勝手に突入してしまったとき、処理の途中でストレージの容量不足のアラートを出して止まってしまいました。後から調べたところ容量の少ない機種では前準備が必要なのだそうですが、何の準備もしないままにいきなり始まってしまったので仕方なくバックアップと現在のシステムを削除してインストールを続行しました。結果インストールは完了しましたがAnniversary Updateより前のシステムには戻れなくなってしまいました。でもこれはもうあきらめるしかありませんね。

  Anniversary Update以降は前出のマイクとSDの件以外は特に不都合はありませんでしたが、一度<回復>をかけて問題点が改善するかどうかやってみることにしました。
  <回復>を実行後、再起動するとAnniversary Update後のシステムにはなっているのですがマイクだけではなくスピーカーも確認されなくなり、Wi-Fiも接続されなくなっていて状態はより悪くなってしまいました。あ~らら、やっぱりね。こうなったら中国のONDAのサイトからドライバーをダウンロードするしかありません。中国のダウンロードサイトにはマルウエアがいっぱいという話もあるのでなるべく近づきたくないのですがこの際勇気を出して覗いて見ることにします。諸先輩のブログを参考にさせていただき、Z8300用のドライバーをこちらからダウンロードすることにしました。

 翻訳はかけたものの、最初はどこをクリックしたら良いのか分からず、「百度」というクラウドサービス?に登録しないとダメ、と言われたり、マルウエアの警告画面が出たりと、わけがわかりません。試行錯誤の末、最終的には自分のPCに常に「低速」でダウンロードすれば良かったのでした。

 これはZ8300を搭載したONDAPC数機種に適合する実行プログラムなので、ワンクリックでその機種に必要なドライバーだけをインストールするようです。

 実行した結果は成功。スピーカーもマイクもWi-Fiも正常に作動するようになりました。しかしまだ内部スロットのSDカードは起動時に時々認識されず、この問題についてはもう少し様子を見る必要があります。


悩ましきマウス選び(その2)

2016年03月18日 | Mac and Photoshop

 M557とMacBook ProのBluetooth接続は特に問題はなく安定しているのでMacProの場合に生じる不安定さはPCとマウスの位置関係の問題なのかもしれない。MacProはキーボードにUSBポートがあるのでここにレシーバーをつければとマウスの距離は極めて近くワイヤレスには理想的でBluetoothに固執する必要もない。
 最後に選んだのはLogicoolのM820。これまでに購入した二つのワイヤレスマウスは共にLogicool製で、USB接続の安定性や本体の耐久性などで問題が生じたことはないので、このメーカーのラインナップから形状の良いものを探した。M820は右手専用設計になっていて持ちやすく、クリック音もM557より小さい。3ボタンと垂直スクロールだけのシンプルな構成なので千円台と安価だが質感もよく、動作も安定している。やっと良いマウスと出会えて喜ばしい。

 昨年に買ったエレコムのマウスを含めても4匹全部で7千円ほど。Magic Mouse一匹の値段を大きく下回る。結果として4匹のマウスは皆それぞれ MacPro Early2009、 MacPro Early2008、MacBookPro、Dell Latitude10のもとで活躍することになった。

 


悩ましきマウス選び

2016年03月17日 | Mac and Photoshop

 Macのデスクトップ機では私はアップル純正のマウスしか使ったことがなく、ここ数年はづっと有線のMighty Mouseを使ってきた。2009年からMagic Mouseが標準のマウスとなったが、そのデザインとBluetooth接続には魅力を感じるものの、どうも使いにくそうでおまけに値段も高いので、依然としてMighty Mouse(写真①)を使ってきたのだった。
 Mighty Mouseは形状とサイズが適切で良くできたマウスだが、スクロールボールが汚れが付着すると作動しなくなるのが難点で、時々分解清掃が必要となるのだが、最近はボール周りがすり減ってきたのか頻繁に清掃を要求されるにようなってきた。昨年、USBポートの少ないMacBook Pro のために安価で小型なBluetooth マウス(写真②)<ELECOM M-12BRSV>を買ったのだったがこれがまずまずの使い心地だったので、この際デスクトップ機もBluetoothマウスにしようと思い立つ。
 さてどれが良いか。なるべく手に馴染んだMighty Mouse に近い形状が近いものと思い、選んだのが(写真③)<Microsoft 6QL-00007>。値段も安いし。幅の狭いマウスが多い中、幅はMightyMouseに近く、大きさ、質感も良く、クリック音も割と低音。ただし独特のスクロールパッド方式は、使い易いとは言い難い。もう一つ買ってみてもいいかと、Appleでも同型を売っているこれ(写真④)<Logicool M-557>をAmazoneタイムセールで。買った中では一番高い二千円台。少し幅が足りないが長さはまずまず。クリック音が甲高いのが気になるがしばらくこれを使ってみようと思った。
 のだったが、使用してみるとBluetooth 固有の難点があることに気づく。接続が頻繁にON、OFFを繰り返すのはまだ良いとしても、時々ポインタが飛んだりカクカクと動いたりして接続が不安定になる時がある。電池が弱っているわけでもない。Magic Mouseだったらこのようなことは起きないのかも。最初からMagicMouseを買う気のない私はここでUSBワイヤレスマウスにしようという考えに至る。Windows機では以前からUSBのワイヤレスマウスを使っているが、接続で問題が起きたことは一度もないからだ。

  選んだのは(写真⑤)。④と同じLogicool の製品。(以下つづく)


Photoshop アクションでバッチ保存したファイルが上書きされてしまう問題

2016年03月13日 | Mac and Photoshop

 Photoshopのアクション機能を使って多数の画像ファイルを処理する時、保存指定したフォルダに複数の画像が生成されているはずなのに開けてみると、処理指定した全てのファイルが同じファイル名で上書きされて一つのファイルしか入っていないことがある。数十点の合成処理した複数レイヤーを持つ16bit画像に、[統合]→[8bit変換]→[ipgで保存] というバッチ処理をよく行うのだが、アクションが正常に作動する時とそうでない時があり原因がよくわからなかった。Adobeフォーラムを探してみると同じ現象についての質問が掲載されているが解決には至ってない。 

  問題の第一の原因はアクションの作成時にあると思われる。 アクション作成後、アクションパレットを開き  [▶保存] の箇所を開いて[保存フォルダー]を見ると指定したフォルダーの後にアクション作成時に使ったファイルの名が付いている時があるが、このフォルダー名の後はコロンのみで以降は空白でなければいけない筈だ。

(写真参照:「ピ_001.psd 」という名前のファイルを「保存フォルダ」という名のフォルダにjpg画像に変換して保存した状態。)

 このままアクションを実行すると処理した全てのファイルがこの名前で上書きされてしまう。ファイル名が比較的短い場合は問題が起きにくいのでどうもファイル名が原因のように思われ、少し実験をしてみた。

 調べた結果アクションを作るときに使うファイルの名前が問題なのは確かで、原因はその長さではなくファイル名に含まれた特定の2バイト文字のようである。とりあえず判明したのは「ぴ」と「ピ」。多分まだ他にもあるのだろうが、2バイト文字は種類が多すぎるので検証はしていない。この文字がアクション作成時のサンプルファイル名に含まれているとアクションの指定フォルダーの後ろにファイル名まで書き込まれてしまう。アクションを作成した後、アクションパネルを開いて保存フォルダ名の後が空欄になっていることを確認することが望ましい。アクションさえ正しく作成されれば処理されるファイルの名はPCで認められるファイル名なら「ぴ」や「ピ」が含まれていても問題ない。アクション作成に使うファイルの名前は短い半角英数字のものが無難だ。
 私の場合、エラーが起きたのはPhoshopでの作業中にファイルの「複製」を行うと「○○○○ コピー」という名のファイルが自動的に作られる。この名前をそのまま使ってアクションを作成したからであった。
 ユーザーの誤操作が原因ではなくこれはプログラムの問題だと思われる。随分前のバージョンからある現象のようで2バイト文字の問題だからアップデートで改善される可能性は低い。留意して使うしかないだろう。

 検証した環境は下記の通り

PC:MacBook Pro 13インチRetina display model
OS: Mac OSX El Capitan
Photoshop CS6

 

追記:Adobeフォーラムで質問した方のファイル名は「お子様うどん」だったのでこれも調べてみた。この場合の問題は「ど」だったが、すべての濁音、半濁音がダメなわけでもないので、判別は実際にやってみないとわからない。
 

 


 


DELL Latitude10とWindows10

2015年12月30日 | Mac and Photoshop


 ブログを暫くお休みしました。特に忙しかった訳ではないのですが、それまでブログを書くのに使っていたMacbookProのロジックボードがお亡くなりになったり、また、春からの長丁場の仕事に関わっていたこともあって、気分的に余裕がありませんでした。今月ようやく長かった仕事も校了したので、撮影に出番が多くてできなかったタブレッPCLatitude10へのWindows10アップグレードを行いました。

 Latitude10にはMicrosoftからの無償アップグレード案内は来ていたものの、DELLでは「この機種のWindows10についてサポートしない」との冷たい態度。でもネットの記事などを見る限り特に大きな問題はないようなのでとにかくやってみる事にしました。

  指示に従ってアップグレードを進めると少々時間はかかるもののスムースに完了。作動もどうやら問題はないようでしたので、これに気を良くして撮影時に常用しているNikonの画像閲覧ソフトウエアView NX2の改良版であるView NX-i もインストールする事にしました。しかし、これが問題あり。アプリケーションの共存を避けるために、まず旧版をアンインストールするように作られていて、これがエラーを起こし、どうやってもインストールできないのです。最後の手段としてWindows10をクリーンインストールを試みました。その結果、View NX-iのインストールは成功したのですが、今度は音が全く出なくなってしまいました。どうもLatitude10用のサウンドドライバーはWindowsでは自動インストールされず手動で復旧しなければならないようなのです。DELLではサポートしてくれませんしサウンドドライバの提供もしていません。USBスピーカーを繋げばとりあえず音は出ますが、HDMIで繋いだ機器に音声は送られないようです。ここから試行錯誤すること三日間。これは暇な時でないとなかなかできませんね。

 そして試行錯誤の末やっと本日復旧。結論はDELLのサポートページから最終のチップセットを再インストールする。ただこれだけのことでした。でもこれでまだ暫くは生き延びることができそうです。

 


Yosemiteのメール設定

2015年03月27日 | Mac and Photoshop

 昨年、MacOS XSnowLeopardからMavericksに入れ替えてからメールの読み込みに時間がかかるようになっていた。その頃に発表されたばかりだったYosemiteに切り替えればきっと良くなるだろうと思いそのままにしていたのだが、先日突然に、メールサーバーと繋がらなくなってしまった。ネットの記事を探しては設定の修正を試みるも復旧不可。しからばこの際にと、Yosemiteに入れ替えることにした。
 アップデートはスムースに終了し、周辺機器やPhotoshop等の主要アプリケーションの作動は問題ないようである。しかしメールだけは依然として繋がらない。契約プロバイダのOCNのホームページにはOS Xのメールの設定方法や修正の仕方などが載ってはいるもののバージョン6用まででYosemiteのバージョン8.2とはかなり違っており要領を得ない。資料を漁り、丸一日試行錯誤を繰り返し、やっとのことで設定に成功した。
 思えばインターネットのサービスが始まった頃、ネットへの接続設定はすべて手動で、訳のわからないまま数々の数字をあちこちへ入力しなければならず、私の周辺では設定に成功するまで1ヶ月以上かかったという話もよく聞いた。昨今はほとんど自動で設定が完了するようになって、 OSのバージョンアップの際も自動的に設定が受け継がれ、今回のような面倒は久しく無かったのだが、昨今ではシステムの急変に自動化が追いつかないということなのだろうか?

 

 


Photoshop CCのDM

2015年02月28日 | Mac and Photoshop

 アドビシステムズから先日、葉書のDMが送られてきた。Photoshopユーザーになって既に20年近く。電子メールでのDMはたびたび送られてくるものの、郵便でのDMが来たのは初めてのことだ。Photoshop CS6からCCになってもうすぐ2年になろうとしていて、従来のスケジュールならそろそろ次のバージョンが発売される時期が来るが、新バージョンの告知ではなくCreative Cloud を軸とした宣伝であった。DMには「お求めやすくなった価格とサービス!」のキャッチコピー。 発売当初、使用料金は月2,000円と謳っていたが、半額まで値下げしたり、他のアプリケーションをおまけにつけたりして拡販に努めているが、郵便DMまで送られてくるのをみると未だCCの販売は好調とは言えないようだ。
 実は、私はまだCS6を使い続けている。CCからはパッケージ販売がなくなり、毎月使用料を 支払う方式になったのがバージョンアップしない大きな理由だが、加えて、Photoshopはバージョンアップごとに進歩を重ねてきて、もう私の仕事上においてはこれ以上の機能を必要とすることはまずなく、また契約するとなれば法人でのクレジット契約も面倒だ。
 CCの発売開始時に、使用料月2,000円という価格設定が非常にまずかったように思う。これまでほぼ2年に一度のバージョンアップに対してパッケージ版の価格は24,000円前後であったから、実質2倍の値上げになっていた。クラウドの使用については別設定とし、パッケージ販売を継続していれば、あまり使う機能がないバージョンアップでも私などは買っていただろう。じわじわと値下げされても今更という思いがする。