写真屋はどこへ

デジタル時代の写真屋の居場所について考える・・・

スキャナを入れ替えた

2010年12月01日 | Mac and Photoshop

Scan
    (撮影用にすべてのランプを点灯させています) 

 ここ数年EPSONのGT-X700を使ってきた。その前に使っていたポラスキャン4×5から替えたとき、その諧調の滑らかさとコストパフォーマンス(50万vs5万)に驚き、づっと愛用してきたが、最近はめっきりフィルムをスキャンすることが減り、単なる反射用フラットベッドスキャナになっていた。先日、顧客から以前に撮影した4×5ポジのデータ化を頼まれ、久しぶりにフィルムスキャナとして稼働する。「はい、すぐできます」とは言ったのはいいけれど、やってみたら筋状のノイズは出るし、フィルムが湾曲しているためニュートンリングは出る、ピントはおかしい、だいたいキャリブレーションしてないので色が合わない、等等、問題多々。結局15枚ほどをスキャンするのに丸1日かかってしまった。
 この機種もすでに数世代前のものになっていて、新しい機種に替えたいが予算が乏しい。使用頻度からいえば中古でもいいかとオークションを覗くと、ちょうど『ACアダプターがないのでジャンク扱い』として現行機種GT-X970が出品されており、これを 格安で入手することができた。
 ジャンク扱いだったが機体の作動は全く問題なかった。しかしソフトウエアの動作がどうもおかしい。ColorSyncの設定にすると「選択されたColorSyncプロファイルが見つかりませんので、デフォルトに戻しました」というアラートが出てColorSyncでのスキャニングが不可。Webで調べてもあったのはこの記事くらいで、メーカーであるエプソンでも未だに解決法が見つかっていないようだ。このColorSyncの機能はGT-X700では使えていたので、改めてやってみるとあらら、同じアラートが出る。GT-X970のドライバをインストールするときにEPSONダウンロードページにあったスキャナ用のプロファイルを一緒にインストールしたので、これが原因か?症状はPowerMacG5(PowerPC) /MacOSX LeopardでもMacBookPro(Intel i5)/OSX SnowLeoprdでも同様だ。
 そこでMacのiccプロファイルの場所を調べてみると「AdobeRGB1998.icc」が3カ所に入っていた。
①/System/Library/ColorSync/Profiles
②/Library/ApplicationSupport/Adobe/Color/Profiles/Recommended
③/Library/ColorSync/Profiles

①はシステムフォルダの中にありOSに最初から入っているものと思われる。②はPhotoshopと一緒にインストールされたもの。③はGT-X970のドライバと同時にインストールしたもの。それぞれ違う階層にあるがすべて③に繋がっているので、③のフォルダを参照すると同じ名前が3つも並ぶことになり、それで迷ってしまうということか?
 そこで、③にある「AdobeRGB1998.icc」を削除してみると問題はあっけなく解決。なんか簡単すぎないか?