写真屋はどこへ

デジタル時代の写真屋の居場所について考える・・・

Godox V1 N の英文マニュアル

2019年07月27日 | 撮影機材

 V1が到着した翌々日、Amazon に同型機がAmazonアウトレットとして10,000円ほど値引きされて出ているのを発見。Primeで翌日に入手。箱は少々凹んでおり、大きくAmazon Outlet のシールが貼られていたが本体には何の問題もなく、早々に2基体制が実現。
 V1は機能は多く操作もやや複雑だが手順さえわかれば使い勝手は悪くない。本体の作りも価格以上に感じる。連続発光の耐久性を問題視する方も多いが通常の使用では十分な品質だと思う。

先日、スタジオ外で多灯シンクロでV1を使用する機会がありましたので感想などを少し記しておきます。

V1を購入してまもなく、乗用車の内装撮影の依頼がありました。当初スタジオ撮影の予定だったのが、結局ディーラーのショールームで展示車を撮影することになり、それも営業時間内での撮影のため短時間で済ます必要がありました。大型ストロボの使用は難しく、購入した2基のV1と、既存の2基のクリップオン(Metz製)+無線アダプターで撮影を進行することにしました。複数台によるクリップオンでの撮影では、ワイヤレスシンクロやライティング調整に不安が多いのですが、V1とX1Tの使用では、2車種の複数カットの撮影をスムースに終えることができました。ライティング調整にはV1と一緒に購入したアクセサリーキットのバーンドアがとても役立ちました。車両はともに黒い内装だったので光量不足の懸念がありましたが、感度をASA800まで上げればクリップオンのバウンスライトを主光源として使用しても必要な画質を確保できることがわかりました。これは主にカメラの高感度性能のおかげではありますが、何よりクリップオンのコンパクトなボディが狭い車内での照明手段としてはとても役立ちました。

 CPも含め、とても良い製品だと思いますが、残念なのはマニュアルです。私のはニコン用で、日本語版がないことはさて置いても内容が実にわかりにくいのです。 発売を急いだからなのか、編集途中で出稿してしまったような印象。説明不足で操作がわからない箇所が多く、解読に苦労しました。(特に49Pの部分は説明が間違っていると思います)
操作上大切な機能なのに、記載されていないものもあリます。
●TCM(TTLとMのダイレクト切替)
●発光量調整での設定ダイヤルの上下押し(Mモードでの発光量設定で、回すと1/10、上下に押すと1/1絞り分増減。TTLでの補正ではどちらでも1/3)

 このマニュアルでは折角の機能もスムースに使えないので、私は自身で使うための日本語マニュアルを作りました。google翻訳を下敷きにし、図版も含めて全ページを作成。最終的にはロケ先でも読めるようにリサイズしてスマートフォンに収めました。元々レイアウトが縦長なのでスマホ向きになりました。

正規代理店であるケンコー(KPI)から販売されるようになれば正しい日本語マニュアルが付いてくると思いますが、Profoto訴訟の問題がありケンコーから正規販売されるかどうかは今のところ微妙な状態です。

2020.08.21 マニュアルについて<追記


Godox V1 クリップオンフラッシュ?

2019年07月02日 | 撮影機材

 クリップオンストロボとはカメラの上に直接取り付けて使うフラッシュライトで、スナップ写真の撮影にはとても役に立ちます。これをスタジオで使う大型ストロボのように使うことができたらいいなとみんな思ったことでしょう。小さくて軽い、電池だからコードがいらない、カメラの機種に対応していれば自動で露出を調整してくれるなど、長所がたくさんあります。ライティングの状態がよくわかない、光量が小さい、電池がすぐなくなる、などの欠点はありますが、現在はデジタルカメラの高感度性能の向上、リチュウム電池の採用などで欠点は克服されつつありますし、スタジオライトのように使用するためのアッタッチメントも数多く販売されています。
 私はクリップオンをロケ先の補助光としてのみ使ってきました。ストロボをカメラから離して使う時はカメラからの赤外パルスでシンクロさせるのですが、離したストロボがカメラから見える位置にないとうまく発光せず撮影の途中で使用を断念することも度々でした。最近では受信に死角の少ない電波による制御方法が主流になってきていて、過渡期の製品として赤外パルス式のストロボに受信機を付けて電波方式にするアッタチメントも販売されていまます。私は半年ほど前にこれを購入しましたが、使ってみると、使う前にストロボを2階建てにする手間が要る、重心が高くなり安定が悪い、TTLの動作が不安定など、とても使いやすいとは言えませんでした。

 ニコンの純正品、電波制御のSB-5000の購入も検討しましたが1機、約7万円・・・2機とコマンダーで約15万円・・・。たまにしか使わない私には手が出ません。で、先に購入したGodoxの電波トリガー X1T-Nで使える機種を検討したところ、最近発売されたばかりの GodoxV1 が目にとまりました。Profoto A1のコピーだと訴えられているようでしたが製品自体の評価は悪くなく、Amazonでは数社から出品されていました。価格は29,900円でどの店舗も皆同じ。私は以前FalconEyesのLEDスポットを購入した店舗に発注しました。中国からの発送ですが10日ほどで届きました。

(V1のレポートはまた次に・・)