写真屋はどこへ

デジタル時代の写真屋の居場所について考える・・・

DELL U2410 とColormunki

2011年07月05日 | Mac and Photoshop

U2410_2

 DELLのU2410型モニターはColormunkiでキャリブレーションができないといわれていたが、前回のLCD2690WUXi2のついでにダメモトでやってみた。アイワンなどのフィルター式センサーでは広色域モニターの調整は原則不可だが、分光式のColormunkiでもU2410は正しく測色できないと複数の報告がなされていた。実際にやってみた結果から言うと、ColormunkiはU2410でも問題なく使用可能だと思われる。U2410をAdobeRGBモードにして白色点5500°KでやってみるとLCD2690WUXi2とほとんど同様に調整されている。ソフトウエアのバージョンアップで改善されたのかと思い、Ver.1.1.1のリリースノートを読んでみると、「新機能」として「いくつかの DDC 対応ディスプレイをサポートします。」と記されているが、なぜか具体的な機種名は書かれてない。もしかしたらU2410もこの「いくつか」に含まれているのかも。まあ、とにかくこれは期待していなかったことなのでウレシイ。
(<PowerMac G5・MacOSX Leopard・AdobeRGBモード>の場合のみなのかは検証してないのでわからない・・・)


Colormunkiを使ってみる

2011年07月04日 | Mac and Photoshop

Xrite
後足がゴム製のため光沢紙だとスムースに滑らずちょっと使いにくい

 今回初めてプリンタのキャリブレーションをした。これまで頑なにデフォルトを守ってきたのはププリンタの色調を目視で合わせようとすると際限がないからで、多少の誤差はあるだろうがプリンタのプロファイルを信頼し基準にしてきたのだった。しかしながらやや黄が不足気味の傾向もあり、Colormunkiの導入を機にディスプレイとともにプリンタも調整してみることにした。
 最終的にはどちらも成功したが、前もって下調べをしておいたにもかかわらず、いくつかの事象が発生する。

1:作成したプリンタプロファイルで印刷できない
キャリブレーション後テストプリントをしてみると画像はなにも印刷されず、全面がライトシアン一色に。解決に手間取ったが、この原因はプロファイル名にあった。Colormunkiのソフトウエアが自動的に付けるプロファイル名には入力した用紙の名前が組み合わせて作られるが、これに全角文字が混ざるとダメで、半角英数に直したらあっけなく解決。これはX-rite社のウエブページにも記載がなくこちらからヒントをいただいた。

2:NECのソフトウエアからセンサーが認識されない
NECのLCD2690WUXi2は専用ソフトウエアのSpectraView2を使ってハードウエアキャリブレーションを行う。Colormunkiは対応センサーになっているのに認識されない。多分Colormunkiのソフトウエアが邪魔をしているのだろうが、プリンタの調整はこれで行っているので削除するわけにはいかない。これに関してNECはSpectraView2のマニュアルにはなにも記載がなくReadMeに、またX-rite社は、ウエブページのトラブルシューティングに記載されていたが、どちらも見つけにくい場所にある。

3:白色点についての疑問
これは問題というほどのことではないが、X-rite社では環境光が5000°Kであってもモニターの白色点は6500°Kを推奨している。それはこのような理由だそうで、まあそれは確かにそうだが6500°Kはちょっと高すぎるんでないのかな。ヒトの目は順応するので6500°Kでも悪くはないのだろうが、私の場合はプリントとの比較で5800°Kあたりに落ち着いた。

 Coloemunkiによるディスプレイの調整結果はこれまでのMonacoOptix XRで行ったものとほとんどかわらないものだったのでどちらも信頼してよいと推測される。プリントのキャリブレーション結果も良く一致していて、オペレーションガイドでも説明されているPhotoshopの「校正設定」を用いると更に精度が増す。総体的にはたいへん満足できる結果であった。
                              つづく・・・


銀一から Colormunki 届く

2011年07月02日 | Mac and Photoshop

 買おうか買うまいかとづっと悩んでいたX-rite社のColormunkiをやっと入手した。発売当初は7万円ほどしていたのが(これでも『破格の安さだ!』などと当時は評価されていた)円高のおかげか最近は4万円代前半まで下がってきた。フィルター式ではあるがキャリブレーションセンサーはすでに二機種持っておりディスプレイの調整はすんでいるので、colormunkiで新たにできることはプリンタのキャリブレーションだけということもあって、この価格でも購入を躊躇していた。
 先週、銀一のサイトでColormunki Designを2,8770円で売っているのを発見した。「箱潰れ棚ずれ品超特価」とある。数日間は眺めていたが「残りわずか。お急ぎ下さい」というコメントが出始めたので発注。銀一は歴史のあるプロ向け写真材料商でオリジナル商品も多く私たちの業種にはなじみが深い。インターネット以前の時代は名古屋から直接買えないので名古屋のプロ機材店を通じて購入していたがここ数年でほとんどのプロ機材店は倒産か廃業。銀一の商品も見ることがなくなってしまった。カメラ店がどんどん消え去って行く昨今、銀一が生き残っているのは喜ばしい。これからもがんばってほしいと思う。
 さて届いた商品は箱つぶれなど全くなく、スレなどもみうけられない完品であった。

Munki1