写真屋はどこへ

デジタル時代の写真屋の居場所について考える・・・

プアマンズCL

2009年06月30日 | カメラ


YASHICA Electro35 GX/ColorYashinonDX 40mmf1.7/Kodak E100G

 散歩コースにいつもある廃車のローバー・ミニ。すでにここの風景となって埋もれ、いつごろからあったのか記憶にない。ミニは最初、英国の貴族の玩具として作られたとか聞く。かってホンダにN360という軽自動車があった。1967年の発売だから、今はもう見かけることもないが、ミニに似たそのスタイルから、「貧乏人のミニ、プアマンズミニ」と呼ばれていたのを思い出す。
 上の画像は、最近お散歩カメラにしているヤシカのエレクトロ35GXで撮影した。一眼レフに負けない描写である。コンパクトボディ、40mmレンズの仕様など、当時人気のライカCLを意識したものと思われるが、優秀なレンズと正確な自動露出機構をもち、しっかりした作りで使い心地も良い。そして何より、安い! 
 カメラにも「プアマンズライカ」と呼ばれるものがあり、その多くは戦後に作られたバルナック型ライカのコピー機を指すが、このGXはそれと区別して「プアマンズCL」とでも呼んだらよいだろうか。

Gx

 純正のストラップは時代を感じさせるビニール製。みすぼらしいので交換。フードはハクバの標準用を装着したところ四隅がけられる。フィルタを着けなければ良いみたいだが・・・
 結局「八仙堂」まで出向き広角用を入手した。フードもストラップもライカのものとは比べようもない安物だけれど、これだけで既にカメラの入手価格を上回ってしまった。