蝸牛のこちょこちょ

みずしろの普段着物と手仕事と好きなものの記録。

メスティンだけでペペロンチーノ

2020年08月28日 | アウトドア
 家籠り期間を利用してキャンプスキル上げておこうぜキャンペーンその2(いま名付けた)。
 家キャン飯。

 
 早い話が、家でキャンプ装備使ってごはんつくろうぜ企画です。
 今回は大好物の茄子のペペロンチーノです。ほんとは九頭竜舞茸も入れたかったけど家に無かった。
 シマシマのメスティンセットの中身はこちら⇒ メスティンの中身全部出してみた にて。
 あ、この記事から後に牛乳パックまな板をセットに追加しています。

 
 実際に使うモノと食材。撮り忘れましたが、これにプラスしてオリーブオイルと粉唐辛子、トングを1つ使っています。
 写真は左から、モーラナイフ コンパニオン、メスティンとスパゲティ(結束タイプ8分茹で)、メスティンのフタ、フタの上は左上から時計回りに塩、胡椒、ブイヨンキューブ(固形スープの素)、竹スプーン。右のステンレスバットの上は、左上から時計回りに固形燃料(カエン30)(下にアルミのマドレーヌ型を敷いています)、マッチ、SOTO テトラ。上は牛乳パックまな板と友人宅産の茄子、上志比産ニンニク。
 使わないものはメスティンケースにまとめておきます。これいつも不思議なんですが、メスティンにぴったり入るはずのものが、メスティンから出してメスティンケースに入れると溢れるんですよね……何処で膨らんでるんだ?

 ナイフはメスティンセットに入っている肥後守で十分使えるんですが、コンパニオンでまだ調理をしてみたことがないため新人(新刃?)研修です。
 そして実は固形燃料も、この一番普及しているであろう商品、初使用です。旅館では何度かお世話になりましたけども。
 最低限でどこまで出来るかの実験を兼ねているため、使うクッカーはメスティン(レギュラーサイズ)1つのみ。シェラカップも無し。
 先に正直に言いますとシェラカップ(600以上)あったほうが遥かに楽です。

 
 まずスパゲティを茹でます。
 一人分100g、半分に折ってメスティンに入れて、8分茹でるとして水はこのくらい。(目分量)
 水の量は完全にカンです。量ったことなどない。
 テトラに入れた固形燃料に点火して、メスティン乗せたら、時々軽く混ぜつつ基本放置。
 水気が少なくなってきたらブイヨンキューブと粉唐辛子を入れて溶かしつつ混ぜます。ブイヨンが溶けたら焦げ付く前に火から下ろし、オリーブオイルをまぶしておきます。
 1本食べてみていい具合に茹っていればOK。茹で上がると同時にちょうど水気がなくなるように水の量を最低限にしているわけなので、茹で汁は一滴たりとも捨てません。野外では当然のことですが。
 水から茹でる場合の時間の目安はパッケージ記載の茹で時間と同じか、プラス1分くらいでしょうか(適当)
 水から茹でると表示より1分短くていい、という記述も見つかるので、火力やその後の調理方法、アルデンテの判定基準にもよると思います。
 このへんは火器の火力や気温、そしてもちろんスパゲティの太さや茹で時間なんかにも左右されると思うので各自実験の上お願いします。

 
 茹でている間に具材の準備。
 牛乳パックまな板は3面分をメスティンに入るサイズに切って、ソロにちょうどいい感じ。コンパニオンも全く問題なく調理に活用できます。
 ただ、牛乳パック1枚では刃への当たりが若干かたいので、下に木の板を敷くとか、木のテーブルの上で作業するとかするといいかと思います。
 具材はスパゲティと一緒に茹でると楽ですが、今回は敢えて炒めます。
 メスティンのフタで。(黄色いのはオリーブオイルです)

 ……すみません、ここから先は家族の相手をしたりバタバタしてて、写真が撮れませんでした;
 固形燃料もスパゲティも待ってくれませんので時間との勝負です。
 
 
 具材はスパゲティを茹でてから炒めても、炒めてから茹でてもいいのですが、時間的にシビアなのがスパゲティのほうなので具材を後にしました。茹でてる途中で火が足りなくなったら困るし。
 具材に火が通ったら、再びメスティン本体を火にかけて、具材を投入。
 この時に蓋をつかむのにトングを使います。プライヤーでもいいですし、市販の着脱ハンドルでもOKです。持ってないけど。
 あ、固形燃料を使うので場所はレンジフードの真下に移動してます。同居しているインコが煙や化学物質に弱いので、換気はMAXです。

 
 よく混ぜて炒め合わせたら出来上がり。
 ちょうど固形燃料もなくなりました。なんというドンピシャ。

 一般にスパゲティは「たっぷりのお湯で」茹でるのが常識とされています。
 が、別にそんな贅沢なことせんでも、このように最低限の水でも何ら問題ないのです。芯が残ることもないし、茹で汁を捨てないので小麦のうまみが残って、固形スープの素を使わなくても、塩だけで十分美味しいです。あればお醤油を少し入れるともっと旨いです。
 アウトドアでも楽ですが、一番重宝するのは災害時だと思います。水はもちろん、燃料も時間も節約できますし。

 
 ちなみに今回初登板の固形燃料「カエン30」ですが、元々ついているアルミ箔がなんだか薄くて頼りなげだったので、念のためにテトラにマドレーヌ型(厚手のアルミ箔製)を敷いて使っておりました。
 しかし使用後は御覧の通り。
 マドレーヌ型に微かに汚れが付いているのは点火に使ったマッチを置いちゃったからです。固形燃料のアルミ箔からは何一つ零れていません。疑ってごめん。
 ちなみに燃焼時間は、今回は無風の室内で20分きっかりでした(結構差があるようです)。よく聞く通り、半自動炊飯にもぴったりですね。なんて優秀なんだ。
 ということで、きれいなままのマドレーヌ型はたたんで再収納。次にエスビットの固形燃料を使う時また活躍してもらいましょう。


 今回の反省点。

 ひとつめは、メスティンのフタに対して具材が多すぎたこと。限界を知りたくて無茶したからという説もあります。
 小ぶりとはいえ茄子まるごと1つにニンニク大2片はかなりギリギリでした。よかった、キノコ追加しなくて。
 というか、素直に深型シェラカップとか、ダスティン(ダイソーメスティン)とかを使えばいい話ではあります。ええ、実はダスティンも持ってます。

 ふたつめは、わりとメスティン本体もギリギリだったこと。スパゲティ100gって結構多いんだな。
 具材を更に増やしていたら間違いなく溢れてました。
 ということで、ソロでも余裕を持って調理したいときはラージメスティンのほうが汎用性あるかもしれません。
 しかし、点で加熱する固形燃料と底面積の広いラージの相性はどんなもんだろう。茹で物はともかく炒め物はコツが要りそう。
 今度ラージでもやってみます。だから素直にバーナーパッド使えばいいのに

 みっつめは、フタをフライパン代わりに使うときのハンドル。
 実は以前、メスティンにぴったり入るサイズのトングを見つけて、片方の先端を曲げて、トング兼ハンドルとして使えるものを自作していたのです。が、これがどこへ消えたものだか、どれだけ探しても見つかりません。他のものは全部メスティンに入ってたのに。
 多分、洗って乾かしてる間に、家族が壊れてると判断して捨てちゃった、とか、なんかそのへんのオチだと思います。
 すごく使い勝手よかったので、またトング買ってきて作ります。作るってほどの改造でもないんですが。

 よっつめ。固形燃料の持ち運び問題。
 開封後は密閉保存、ということでパッケージをドライバッグのように閉じてあるのですが、1つ2つメスティンに入れて持ち運びたいとき何に入れましょう?
 PPやPE製の密閉容器が使えるようなので、ぴったりサイズがあるか探してみます。なければジップロックかな。
 いずれにしても早めに使ったほうが良さそうです。


 ところで、このメスティン。
 先日の庭キャンの時にご飯とお粥を炊いたものなのですが。
 完全に忘れていたんですが、コーティングばっちりになってました。フタに微かに焦げ付いたニンニクも、本体の底にこびりついてしまったスパゲティもあっさり剥がれて、食べ終わった後スポンジで軽く洗ったらもう綺麗さっぱり。油っけも残りません。
 びっくりした。これが噂に聞く親水被膜か。
 前に使ったとき気付かなかったのは、単に連続して汁気の多いシチューや麺料理を作っていたからだと思われます。
 もっとご飯炊こう……。
 


 なかなかキャンプ場へも行けないですが、家でいろいろ試すのも楽しくていいですね。
 アルコールストーブも今のと違うタイプを作ってみたくて、材料物色中です。
 作ったらまたレポしますねー。

 

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