67歳からのフランス語学習

フランス語、時々仕事、たまには英語

子供の進学で、最近大学の世界ランキングに目を通すことが多い、

2013年06月16日 21時10分01秒 | 日記
なにはともあれ、子供の留学先に関して、このところ大学の評価を眺めていると日本人が尊敬してやまない東京大学や京都大学が世界の大学にあっては必ずしもトップグループになっていないということを教えられる。これは最近の理系離れと言われる日本の高校生の傾向と相まって、今後の日本の技術的な優位性がおそかれはやかれさらに後退して行くということを示していると、少しばかり悲観的になってしまうのだ。

そこで提案なのだが、日本の大学の理系および工学系の大学の学生のたとえば上位10名に関しては授業料を免除するなどの特典を与えるという提案をしたいと思うのだ。どんなことが起こるかと言えば、お金が無いが大学に行きたいという優秀な学生がいわゆる有名大学だけでなく地方の工学系の大学にかなり流れるのではないだろうか。つまり日本にある大学の理系の大学のレベルが全体的に上がると思われる。さらに大学のレベルが平準化する圧力になる。また国民全体に理系、工学系の人材の必要性を再確認させる効果があり、企業が彼らを優遇することにより、さらに理系、工学系の人材が増えて行き、技術分野のすそ野が広がるという良い循環に入るものと思われる。

また世界の大学評価の一つに論文の発表数やその論文の他機関からの引用の回数などが挙げられているのだが、これは英語で発表されない限り、引用される回数は日本国内だけなので、限定的となる。従って、学ぶ学科のなるべく多くを、特に教養課程の科目は全部英語で行うなどの思い切った改革が必要ではないか。また国外からの理系の留学生をさらに受け入れて国外との垣根を取り払うことにより、評価機関での視認性が高まるのではないだろうか。

現状では世界の大学ランキング評価を眺めてみると、日本の大学で世界のランキング100番以内に入るのは評価機関によりばらつきがあるにしても4校程度でしかない。留学生の割合や、国外からの招へい教授の数などが評価の対象になることを勘案して、大学間の競争において存在感をしめして、日本で学びたいという学生を生み出し、さらに優秀な留学生を獲得して行くという良い循環に載せたいものだとおもう。

国外からの留学生が日本で4年間を過ごし、優秀な留学生がその後日本に留まりたいと願うほどの素晴らしい環境を作り出して行けるならば、基本的にガラパゴス化している日本の現状を変革する圧力にもなるのではないだろうか。

これは上からの改革、成長を促すのではなく、学ぶ学生の意欲や将来への良い展望をより豊かで希望のあるものにすることにより、変革して行くもので、法律で上から指示したり、抑制したりすることとは対極にある。学生が主体であり、国民が主体であるという意識改革が求められる。