ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

新編 風雪のビバーク( 松濤明)

2021年10月22日 | 山はミステリー

1950年に刊行された希代のクライマー、松濤明氏の
山岳紀行集だ。

私が、読んだのは、2000年に刊行された5番目のものだ。

槍ヶ岳北鎌尾根で遭難死する直前、テントの中で書いた
「全身凍って力なし」という詩的な遺書で有名だ。

紀行集は、非常に細かく、詳細が記載されており、最初と
最後の方を除いて、飛ばし読みになってしまった。

ただ、感じたのは、16歳から遭難死するまでの26歳までの
記録なのだが、非常に文章は、しっかりしており、また、
美しい文章なのだ。もう、70年以上前のものだが、古さも
あまり感じない。

「星と嵐」のように岩山ばかりではなく、また、縦走や
雪山など、オールランドなクライマーだったと感じる。

単独行も多いのは、「孤高の人」と同じだが、一緒に登る
こともあった。

後に遺書の手帳の写真が載っているのに、ちょっと、衝撃を
受けた。

 

 


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