ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

そして謎は残った(伝説の登山家マロリー発見記)

2022年01月21日 | 山はミステリー

エベレスト初登頂は、1953年のエドマンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイに
よるが、その30年ちかく前、1924年に、伝説の登山家、マロリーによって、
登頂された可能性が、謎とされてきた。

驚いたことに、1999年、この謎を解くべく、調査隊が結成され、マロリーの
遺体を発見したのだ。

マロリーと言えば、あの有名な言葉、「そこに山があるから」で知られるが、
本書のエピローグで、この言葉は、何度も同じ質問をされたマロリーが、
うんざりして切り捨てるように答えたが、知識人でロマンチストの
マロリーらしくない言葉とのことだ。

さて、調査隊は、遺体を発見しただけでなく、エベレストも登頂したうえ、
収集した情報や遺品から、これまで以上に登頂した可能性が出てきたが、
一方、「確かに」というにはほど遠い。という結論だった。

また、登頂したかどうかということより、その挑戦こそ貴いという
最後の言葉で締めくくっている。

 


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