新田次郎の「武田三代」を読んだ。
新田次郎と言えば、山岳小説が有名だが、武田家にまつわる作品も優れたものが多い。
この「武田三代」は、7編からなる短編集だが、どれも、興味深く、面白いものだった。
武田信玄の偉大さの中で、その父、信虎の異常さや、武田家を滅亡に導いた息子、勝頼が描かれている。
まぼろしの軍師では、山本勘助が描かれている。
自分が寺に捨てた息子のもとに、死ぬまじかに、山本勘助 . . . 本文を読む
新田次郎の「栄光の岩壁」を読んだ。
「孤高の人」に負けないくらい面白かった。
実在の人物(芳野満彦氏)をモデルにしている。
凍傷で足の一部を損傷したにも拘わらず、マッターホルン北壁を日本人で初めて征服したのだ。
しかし、登山の話だけでなく、戦中、戦後の話であったり、スポーツ用品会社で、登山の講演会に奔走したり、恋愛の話とか、もりだくさんだった。
また、これ以上ない、疫病神的な人物も登場す . . . 本文を読む
本当に久しぶりに洋書を読んだ。KINDLEの無料本の中から、選んだ理由の一つに好きな作家、MICHAEL CONNELLYの紹介文があるからだった。
本の最初の2~3ページだが、本を書くことの大変さ、この著者は、始めたばかりだが、いずれ、優れたストーリーテラーになるだろうという簡単なものだった。
さて、そのストーリーだが、主人公は、刑務所の牧師だ。実は、著者自身も刑務所の牧師だったとのことだ。 . . . 本文を読む