今年、横山秀夫にも少し、はまっている。
今回読んだ”真相”は、5短編からなる。
どれも、良質な作品だが、ちょっと、悲しくなる作品もあった。真相と花輪の海が、結構、好きな作品だった。他人の家も悪くない。
真相:自分の息子が10年前に殺された。その真相が暴かれる。終わり方が、気持ちの良い終わり方なのが救いだ。
18番ホール:ちょっと、ブラックな作品だった . . . 本文を読む
今年一年で、吉村昭の小説は6冊目になる。
はまってしまったようだ。もちろん、大震災がひとつの契機になったのは確かだが、その文体や、内容の濃さが起因している。
この”破船”も、異色である。
お船様という儀式が、ある村で冬の海がしけている時に、生き抜くために、ひそかに行われていた。
当番で、火をたき、荒れる海に苦しむ船を導くのだが、普通に考えると、灯台ではないが、助ける . . . 本文を読む
2011年に読んだ洋書のトップ5を選んでおきたい。
今年も昨年と同じく9冊しか読めなかった。しかし、ミステリーとはいえないような広い分野にわたっていたし、和書も10冊以上読んでいる。
最後のTHE PILLARS...は、1000ページの長編なので2冊分と言えるので、昨年よりはたくさん読んだ気がするし、中身も違ったような気がする。
①THE SHADOW OF THE WIND( . . . 本文を読む
長かった。やっと読み終えた。でも、面白かった。
というのが、感想だ。
前から読みたいと思っていたが、その長さ(約1000ページ)と、アマゾンの評価者のコメント(中世時代の寺院を建立するという面白くなさそうなテーマ)の二つに逡巡していた。
実際、途中、中断したわけでもないが、約3ヶ月かかってしまった。ミステリー作家とは思えない壮大な物語なのだが、はらはらどきどきのストーリー展開は、やはり、スパ . . . 本文を読む
一冊としては、1000ページ近くあり、自分が読んだ中では最長だった。したがって、当然、調べた単語の数も300個くらいあり多い結果になった。
しかし、3ページに1個と考えると、ページの割合では調べる割合は少なかったかも知れない。
やはり、大聖堂を建設するという中で、建造物の用語や、宗教の用語に悩まされたが、それ以外では、KEN FOLLETTの本は、読みやすい。
①jongleur:(中世の) . . . 本文を読む
”半落ち”で、見直した横山秀夫の”深追い”を読んでみた。
7編からなる短編集だ。
警察の地方署のいろいろな部署に勤務する7人の物語で、面白く読めた。
裏表紙に、骨太な人間ドラマと美しい謎が胸を揺さぶる。とあるが、うまく、表現したものだ。
どれも、それぞれに一味あるのだ。その中から、3編を選んでみた。たとえば、
深追い:主人公は、思いつめると . . . 本文を読む