秋田県横手市増田町 千葉建築のブログ

秋田県の県南、横手市増田町の工務店、(有)千葉建築のブログです。
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2011-07-26 21:17:53 | こよみ
7月26日(火曜 旧暦6月26日 九紫 先勝 壬午)


こんばんは。横手市増田町の工務店、千葉建築です。


消防団の大会が一段落したとたんに、体調を崩してしまい、昨日は一日床に伏せてしまいました。

今朝は体調は回復しましたが、自身の自己管理の甘さを猛省しており、今後はこういったことの無いようにしたいと思います。

ブログの更新も遅くなってしまいましたが、今日も仕事にはあまり関係ないながらも、一人でも多くの方の興味を引くような話題を提供していきたいと思います。


今日も蒸し暑い、日本らしい夏の一日となりました。

一昨日あたりから、「ジージー…」というアブラゼミの鳴き声に、「カナカナ…」というヒグラシの甲高い音も混じってきており、夏もいち早く折り返し点に近づいてきているような時候となっていると思いました。

ただし、日中の暑さはやはり容易ではなく、盛夏はこれからという様相を示しているようにも思えます。


夏といえば、夏休み・スイカ・海・山・カキ氷・花火…と、人それぞれが思い浮かべるイメージは、さほどばらけないかと思います。

小学生くらいの頃は、夏休みはまさに1年で最も待ち望んだ時期であり、終業式に配られる通知表や夏休みの宿題などはすでに忘却の彼方となって、毎日早朝から暗くなるまで、友人といかに楽しく過ごすかに腐心した思い出があります。


当然、夏休みは終わりがあるものであり、その終わりが指折り数えられるようになるにつれて、焦燥感と遊び足りなさに心が締め付けられ、膨大な夏休みの宿題という未解決の現実に半ば涙目になりつつも、遊びの誘惑には負けてしまうということを毎年繰り返していた記憶があります。

立てた計画を守ることが苦手な性格は、長じてもあまり変わっていないことは私の最大の欠点でもあり、今からでも早急に改善しなければならない命題であることは確かですが、とにかく夏休みというものには一種の「魔力」というものが存在しているのかも知れません。


先日の日曜日にある一つの歴史が終わったことは、皆様御存知であるかと思います。

2011年7月24日正午、東北の被災3県を除いてテレビの地上アナログ放送が終了し、地上デジタル対応テレビやチューナーなどがなければ、テレビを見ることができなくなりました。

個人的には、テレビを一日30分も見ませんし、まったくと言ってよい程生活に影響の無い出来事ではありますが、テレビを毎日楽しくご覧になっている方々にとっては、一家に何台かあるテレビを買い換えられたりして、余計な出費がかさんだという声もあったかと思います。


かなりの暴論であり、これを読んで不快に思う方もいらっしゃると思いますが、最近のテレビ番組は以前と比べて観たいと思えるものが少ないと思っています。

そうした番組を黙って観ている時間が、個人的に非常に無駄に感じるため、同じ時間を使うならばラジオを聴きながら本を読んだり、好きな音楽や映画を楽しんだりしたほうが良いという思いを抱いています。

もちろん、今でも良質な番組は制作されていると思いますが、毎日どこかの国のドラマや通販番組ばかりが放映されたり、どこの放送局でも同じような切り口のニュースしか報道されない現状を思うと、どうしてもテレビを買い換えてまで観たいとも思えません。


もちろん、テレビの値段が高額であり、テレビが国民の娯楽の王様であった時代には、今のようにインターネットやゲーム機、携帯電話などがなく、家族も居間にある一台のテレビの前の「お茶の間」に集まって、野球だ、いやお笑いだ、歌番組だ、という「チャンネル争い」が繰り広げられたと思います。

その勝者はそのまま家庭内での最高権力者とイコールであり、下位の者はそれに従わざるを得ないという、半ば理不尽ながらもほほえましい時代であったと思います。

その後、テレビは一家に一台から、一人に一台の時代になり、さらに核家族化や娯楽の多様化によって「お茶の間」の存在意義が次第に低下し、それがテレビの斜陽期と重なっていったかと思います。


ちょうど私の幼少期には、1983年(昭和58年)に発売されたファミリー・コンピューター(ファミコン)が一大ブームとなり、漫画雑誌も多く刊行された時期ともなっていました。

またバブル経済期の到来によってテレビ番組に多くのスポンサーが付き、贅沢な番組が多く放映されるなど、まさに娯楽の黄金期を幼少期に体験した世代であるとも言えます。

今でも、同期の方々とその時代の話をすれば、その時代のテレビや漫画、ゲームの話題で盛り上がる反面、現在のそういった話には付いていけない部分が多々あります。

そうした体験が、今のテレビ番組に物足りなさを抱く一つの要因であるかと思い、懐古主義的な思いが純粋にテレビなどを楽しめないという理由にもなっているかとも自己分析しています。


さて、そうした懐古主義者が思い出す夏のテレビ番組といえば、お昼の時間に放映された、『あなたの知らない世界』というものがありました。

これは、日本テレビ放送網(秋田では秋田放送テレビ)での『お昼のワイドショー』(後に『おもいっきりTV』)で放映された特集コーナーであり、心霊体験や恐怖体験を再現した話題を提供していました。

この番組は一種のバラエティーであり、今から思うとこの中には真偽にかけるものもありましたが、これを幼少期に視聴した方の中には、一種のトラウマに近い影響を受けた方もいらっしゃるかと思います。


日本では古来から、暑い夏を涼しく過ごす為の方法として、恐怖や心霊話などで肝を冷やし、心の底から涼を得るという一種の娯楽がありました。

夏の夜に悪童たちと墓場や寺社の境内などで行う、「肝試し」もその一つであり、また「お化け屋敷」といったドッキリを味わう施設なども一定の人気を得ています。

各地の心霊スポットといったものもその一環ともいえますが、これは明らかに悪乗りが過ぎており、近隣住民への迷惑や、場合によっては不法侵入などの罪に問われるため、これは絶対にやめるべき行為であるといえます。


とにかくとして、元は生きていた人間や動物が死に、その生きていたときや死んだときのの姿や記憶・感情を持って、現在生きている人間の前に現れるという現象を、人々は「幽霊」や「霊魂」として認識しています。

幽霊・霊魂の存在は、現代の科学では全く立証されていないものでありますが、洋の東西を問わず、古来よりその存在があるものと信じられ、不可解な現象をその存在と結びつけて考えてきたものもあります。


自らの祖先への敬慕の念を信仰したり、鬼や荒ぶる神、無念を抱いて死んだものと天災とを結び付けて畏れたり、信じられないような奇跡を起こした人を偉大なる霊魂と結びつけたりと、霊魂と人々の多種多様な関わりが各種の宗教に与えた影響というものは、少なからずあると思っています。

古来、宗教と政治が一致していた時代には、「政事(まつりごと)=祭事(まつりごと)」であり、霊魂を鎮める力のあるものが政治のリーダーとなることで、人心を安寧するという部分があったと、勝手に思っています。


長々とわけのわからない話を述べてきましたが、今日7月26日は、「幽霊の日」という記念日となっていることをここで御紹介したいと思います。

これは、1825(文政8)年、江戸の中村座で、4世鶴屋南北・作の狂言歌舞伎『東海道四谷怪談』が初演されたことによります。

いわゆる『四谷怪談』として知られるこの話は、有名な「お岩さん」が登場するものであり、江戸前期・元禄時代に起こった実際の事件がモデルになっています。


とはいえ、実際の話とは登場人物の設定などに脚色が施されており、怪談では夫・伊右衛門に裏切られ、少しずつ毒薬を盛られて顔が崩れていき、苦しみながら殺された四谷左門の娘お岩が、霊となって夫に復讐をするというストーリーとなっています。

これは私の駄文よりも、芝居や映画などで実際にご覧になったほうが良いかと思います。


私はあまり幽霊を見たいとは思いませんし、実際に30年以上生きてきて、幽霊を見たことは未だ一度もありません。

ただし、風呂場で髪を洗っているときに後ろに感じる違和感や、海辺や川縁の何も無いところを変に意識したりと、「何か」の存在感を感じるときもあります。

科学的根拠の無いことはほとんど信じませんが、言い換えればそれは「信じたくない」ことへの裏返しの感情なのかもしれません。

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