「【セピアブレット】。人間の頃の記憶を取り戻す。」
二人は軽くのけ反り、しばらくの間固まって動かなかった。
「【ブレット】。思い出した記憶を維持する。」
二人は俺の方を見て、微笑み、倒れた。
「タケオ、リュウジ…。起きないのか…?」
『…無理だよ。二人とも元々は死んでるんだし。』
「そっか…。」
『あ~あ。つまんないなぁ。オモチャがなくなっちゃった。』
「人の命は、オモチャなんかじゃない…。どうして、こんな…。こんな…、酷いことを。」
『いいじゃない、どうせ不適合者な要らないんだし。』
「うわぁぁぁぁ!」
気が付けば、俺は彼女に向かって指で作ったピストルを構えていた。
でも彼女は、悲しい顔で俺を見ている。
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