松の枝や幹は、右にも左にも、上にも
下にも、四方八方、自由自在に延びる。
桜もまた同じく、自由自在に枝を延ばし
自分で自分の姿を形作る。
日本列島の原生林である広葉樹林は、
自由奔放な木々で構成されていた。
原始のヒトが皆そうであった様に、
縄文人も自由な人々であった。
その中で、常緑なのは松である。
日本人は、古来自由な民族であった。
そして、変わらぬ緑(心)を愛した。
だから、変幻自在でありながら常盤
なる松が大好きなのである。
我々以前の世代は、
「降り積もる 深雪に耐えて 色変えぬ
松ぞ雄々しき 人も斯くあれ」
という、昭和21年の御製に、どんなに
助けられた事か。
〈しとどにも 松を洗いて さつき雨〉
放浪子
5月9日〔火〕終日の雨
昨日、またまた戦友の訃報に触れた。
こちらの宴会よりも、あちらの宴会の
方が、益々賑わって来ている。
さあ、なにを残そうか⁈