みちのくの放浪子

九州人の東北紀行

博多どんたく「博多松囃子」

2017年05月03日 | 俳句日記


5月3.4日は、福岡市街が人でいっぱい
になる。例年250万人ぐらいの人出だ
そうだから、地方都市では仙台の七夕
、札幌の雪祭りに伍する祭りである。
起源は、福禄寿、大黒、恵比寿の三神
に稚児が加わり、一行が新年の参賀を
行なうという宮中行事が、平安時代の
末期、民間行事として博多に伝わった
らしい。
三神は、民間信仰の対象である。稚児
は、京都の祇園祭りでも明らかなよう
に、神聖なものとされていたから、引
導者としての役割があったのであろう。
何れにせよ、大衆の繁栄を願う行事が
『博多松囃子』として800年以上、伝
わってきたということだ。
では、何故に『ドンタク』なの⁉︎
という事になろうが、由来は、オラン
ダ語の『ゾンターク』(休日)が訛った
ものだ。この辺りが、いかにも博多ら
しい。舶来好きの博多っ子が
「松囃子ちゃ古めかしかろうが、こい
からドンタクち呼ぼうや」
ぐらいのことだったのだろう。
それにしても、今日の人出は、古来か
らの国際都市「博多」らしい。
まさに異人の街である。

〈内外の 平和寿げ 松囃子〉放浪子

5月3日〔水〕晴のち雨
昼過ぎに、あやにくの雨。
蜘蛛の子を散らすように
皆、地下街に逃げ込む。
降って来たのが雨でよかつた、。