癒し系!?税理士の爆笑??商売繁盛記

税金に限らず、経営、会計、コミュニケーションなどを、面白おかしく、また、わかりやすく解説する、気軽なブログです。

住宅取得控除

2008-12-11 15:43:47 | 税金・会計
みなさん、こんにちは。

今日もなんか「ぽかぽか」ですね。
こんな陽気だと、心が温まります。

さて、忘年会シーズンということで、本日は早めに書きます。

おとといでしょうか、政府が景気対策として住宅取得控除の拡充を
発表しました。

来年中に家を購入し、居住した方(細かい話は、個別に聞いてください)は、
最大で600万円の控除を受けることが出来るというもの。

600万円はすごいと思うのですが、また自分たちの点数稼ぎのために
やったなというのが、正直な感想です。

具体的に説明すると、日本の平均賃金が450万円/年ですから、この平均層
の人たちが、住宅を購入した場合で試算して説明します。

住宅控除が最大600万円とありますが、これは10年間の控除が適用
できるようです。(間違っていたらごめんなさい)

所得は、計算を簡単にするため、月収40万円とし、妻(専業主婦)、
子供2人という仮定で計算します。

すると、扶養控除や社会保険料は、だいたい200万円前後。
この所得により、所得税を計算すると、

480万円-150万円(給与所得控除)-200万円(所得控除)=130万円
130万円×5%=65,000円

が、所得税となります。(便宜上、住民税は無視)

住宅控除は最大600万円ですから、これを10年で割ると、1年当たり60万円。
60万円の枠があるのに、平均的な家庭では、その10分の1程度しか控除できず。

枠を広げても、ほとんどの住宅購入者が現在の住宅税制と、メリットは
変わらずといったところです。

この枠を最大限まで活用するには、給与所得では930万円程度の収入が
必要となり、この層が日本の人口に占める割合がどのくらいなのか?
を考慮すると、やはり人気取りの経済政策になると思います。

ニュースって、上っ面しか流さないので、その裏に何があるのか、
怖いですね。

これをきっかけに、みなさんもニュースの裏側、考えてみてはいかがですか?
コメント
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