寺さんの【伝えたい話・残したい話】

新聞記事、出来事などから伝えたい話、残したい話を綴っていきます。
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(第3138話) 昔遊び

2021年05月11日 | 意見

 “私が子どもの頃、こま回しやけん玉、竹馬、ベーゴマ、メンコでよく遊びました。特に私たち女子は石蹴りや縄跳び、「花いちもんめ」に夢中となりました。男女ともに、それこそ日が暮れるまで外で歓声を上げていました。思えば昔の遊びは体も頭も、そして手先もたくさん使うため、自分が何が得意かといった適性に気付くことができました。仲間が多いほど楽しく、そこには陰湿ないじめが入り込む余地はなかった気がします。遊びを通じて友達との関わり方、思いやりなどを自然に身に付けることができました。
 昨今の子どもが夢中というコンピューターゲームからは残念ながら相手への思いやりは育まれないでしょう。その悪影響を私は懸念します。”(4月19日付け中日新聞)

 長野県泰阜村の主婦・前田さん(74)の投稿文です。昔の遊びは外でするものが多かったし、誰もがしたことはあろう。他にと言えばもう家の手伝いくらいしか挙げられない。今は外で小学生が遊んでいる姿を見ることはほとんどと言っていいくらい無い。学校から帰れば塾だろうし、また室内ゲームであろうか。その室内ゲームも数人の友達でするのではなく、個々のコンピューターゲームであろう。友達と集まっても、一緒するのではなく、個々が黙々とやっている。この姿はボクが見た訳ではなく、聞くところによる推測であるが。これが事実なら、ボクも前田さんのように憂えたい。ボクの孫4人とも、スマホかタブレットか、何かを持っている。ボクは目には非常に悪いから、使いすぎるなとは言うが、それ以外は言わない。親はどう思っているのだろうか。
 ボクは「昔は良かった」とは言わない。今の方が余程良い。頭もいい。よく知っている。それを上手に活用し、人との繋がりにも生かして欲しい。人間一人では生きられないことを、よく知って欲しい。


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