「自分はこんなもんだ」と、勝手に自分で自分に見切りをつけて、
いいのでしょうか?!
ここに人生で、ものすごい大事な問題があると思います。
本当に大事な言葉、「今なんじ画せり」を、きちんと読むために、
論語の原文、書き下し文を次に。
注
冉求(ぜんきゅう):孔子の門人
説 :「悦」と同じ。よろこぶ。
女 :「汝」と同じ。あなた。
書き下し文
意訳
冉求(孔子の門人)が言った。「先生の説く道を、悦ばない
わけではありません。ただ、私は力が足りないんです。」
孔子は言った。「本当に力が足りない者は、中途で、やめてしまうであろう。
だが今、あなたは、本当に力がなくてやめるのではなく、
自分で自分を見限っているだけだ。」
「今女画」という3字が、実に、すごいと思います。
「画」は、田んぼに線を引いて、
「この内側は私の田んぼ、その外は人の田んぼ」というふうに、
自分の持ち分である田んぼを限定する意味です。
「かくす」と現在形で読んでもいいでしょうし、
意読して、「かぎる」と読むのも可です。
多くの解説書では、「いま なんじ かぎれり」と読んでます。
「いま なんじ かくす」でも、どちらでも良いでしょう。
「先生の説くことは、素晴らしいと思いますが、
私は力不足です」と弟子が言うのに対して、
「あなたは、今、自分で、力不足だと
決めつけてしまっているだけではないか!」と言うのです。
私たちは、おうおうにして、
「私の力は、こんなもんだ」
「私の力量では、この程度だな」
と決めつけてしまっていないでしょうか?
そう決めつけてしまったら、それ以下のことしか
できないでしょう。
本当に、自分の全力を尽くさない限り、自分の力が
どのようなものか、自分は何なのか、わからないのでは
ないでしょうか?
このような言葉は、本当に、力づけてくれる言葉だと思います。
「志を立てる」ということは、「自分を見限っている気持ちを捨てる」
といいますか、「本気でやってみないとわからないじゃないか!」と
奮発していくことと同じかと思います。
「志――勝手に自分を見限るな!」というテーマを独立し、
道元、吉田松陰、漱石など、私がいつもいつも、勇気を
与えてもらっている言葉を紹介していきたいと思います。
●この前の文章 今なんじ画れり(3)
●この後の文章 「自分は劣っている」とあきらめるな――道元禅師
いいのでしょうか?!
ここに人生で、ものすごい大事な問題があると思います。
本当に大事な言葉、「今なんじ画せり」を、きちんと読むために、
論語の原文、書き下し文を次に。
冉求曰 非不説子之道 力不足也 子曰 力不足者中道而廃 今女画 |
注
冉求(ぜんきゅう):孔子の門人
説 :「悦」と同じ。よろこぶ。
女 :「汝」と同じ。あなた。
書き下し文
冉求曰く 子の道をよろこばざるに非ず。力不足なり。 子曰く 力足らざる者は中道にして廃す。今なんじは画れり。 |
意訳
冉求(孔子の門人)が言った。「先生の説く道を、悦ばない
わけではありません。ただ、私は力が足りないんです。」
孔子は言った。「本当に力が足りない者は、中途で、やめてしまうであろう。
だが今、あなたは、本当に力がなくてやめるのではなく、
自分で自分を見限っているだけだ。」
「今女画」という3字が、実に、すごいと思います。
「画」は、田んぼに線を引いて、
「この内側は私の田んぼ、その外は人の田んぼ」というふうに、
自分の持ち分である田んぼを限定する意味です。
「かくす」と現在形で読んでもいいでしょうし、
意読して、「かぎる」と読むのも可です。
多くの解説書では、「いま なんじ かぎれり」と読んでます。
「いま なんじ かくす」でも、どちらでも良いでしょう。
「先生の説くことは、素晴らしいと思いますが、
私は力不足です」と弟子が言うのに対して、
「あなたは、今、自分で、力不足だと
決めつけてしまっているだけではないか!」と言うのです。
私たちは、おうおうにして、
「私の力は、こんなもんだ」
「私の力量では、この程度だな」
と決めつけてしまっていないでしょうか?
そう決めつけてしまったら、それ以下のことしか
できないでしょう。
本当に、自分の全力を尽くさない限り、自分の力が
どのようなものか、自分は何なのか、わからないのでは
ないでしょうか?
このような言葉は、本当に、力づけてくれる言葉だと思います。
「志を立てる」ということは、「自分を見限っている気持ちを捨てる」
といいますか、「本気でやってみないとわからないじゃないか!」と
奮発していくことと同じかと思います。
「志――勝手に自分を見限るな!」というテーマを独立し、
道元、吉田松陰、漱石など、私がいつもいつも、勇気を
与えてもらっている言葉を紹介していきたいと思います。
●この前の文章 今なんじ画れり(3)
●この後の文章 「自分は劣っている」とあきらめるな――道元禅師
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