岩切天平の甍

親愛なる友へ

ピース

2007年08月09日 | Weblog

長崎原爆投下日。日本からピース・ボートが着いて、国連の前の公園で平和祭があった。

カメラを立てて被爆者のスピーチを待つ間にステージではキューバン・バンドが演奏を始めた。ほどなくそわそわとおばちゃん達がステージ前に出て来て照れくさそうにくねくね踊り始める。勇気づけられたおじさんたちが手を取る。ついには若者たちも「えへへ」と合流。まさに人種混合老若男女がこれ以上笑えないといった満面の笑顔で楽しくってしようがないといった様子。一曲終わるごとにそれぞれお行儀良く自分の席に戻って、曲が始まるとまたいそいそと出て来て踊る。ずっとそこに居ればいいのに。

眺めていると涙が出そうなくらいうれしい笑顔の列を撮りたくってしかたがなかったのだけど、どう考えても今日の仕事とは関係が無い。手持ちカメラでこんなふうに顔から顔へドリーしたらいいだろうなと頭の中で夢想しながらも、なんとか思いとどまった。撮りゃあよかったな。