ジョージズ・バーバーショップへ。
ヒマそうだ。
最近、ジョージじいさんの甥っ子が内装をリフォームしてくれて、
液晶テレビまで入った。
僕としては以前の昔風の床屋と古くさいラジオからいつも流れていたオールディーズが好きだったんだけど。
甥っ子に「テレビ、うるさいよ。」と言うと。
「じいさんに『これでプレイボーイ・チャンネルでも見なよ。』って言ったら『うちに帰って床屋の練習でもしくされ!』って怒鳴られたよ。」と笑った。
この前刈ってくれたアンさんはまだ見習い中らしい。
ジョージじいさんがアゴをしゃくって
「ホレ、オマエやってみなさい。」と指示する。
腕が悪いのかバリカンが悪いのか、今日は髪を引っ張りまくる。
「ギャー!イターイ!」と叫ぶ僕。懐かしーい、子供の頃みたい。
アンさんは首をひねってバリカンを交換。今度は大丈夫。
「何がいけなかったの?」と訊いても。
「わかんない。」
心細い。
いちいちジョージが「どれ、貸してみなさい。」と僕の頭をつかみ、
「こうやるんじゃ!」と手本を見せる。
僕の頭は二人の間をやりとりされて、りっぱな丸刈りに。
ジョージは毎年夏にひと月程休んでギリシャに帰省する。
「今年はいつなの?」と訊くと。
「ちょっと、先立つ物がなー、問題があってさ・・・。」
ただの丸刈りなので、スキカル買って自分でやれば良さそうなものだけど、
床屋に行くのもけっこう楽しい。