ヒューストンから北に車で三時間ほどの街、Templeへ。
田舎のハイウェイには、あちこちにいろいろな動物の死骸が車に轢かれて転がっている。
いつか、あれを処理する仕事の人がいるって聞いた事があるけど、どんなことを考えるんだろうか。
路上に黒い点が見えた。亀だ!道を渡ってる。あやうくよけて轢かなかった事をバックミラーで確認する。
「ありゃ、ずいぶん時間がかかるよ。道を渡るのも命がけだね。」「帰りにあいつがつぶれてるのを見たくないな。」
しばらく走って、車を止めて写真を撮ればよかったと激しく後悔した。広大なテキサスのハイウェイを渡る一匹の亀、あー、しまったぁ、二度と撮れないだろうなー。
動物園の前で家族連れにインタビュー。
声をかけたお父さんが唖だった。
臆する事まったく無く、奥さんが手話で通訳。
二人とも生き生きと忙しく手を動かしている。
子供たちがにこにこ見ている。
僕は手話の会話に会わせてカメラを振る。
どちらが健常者なのかわからないな。