鉄火丼のつれづれ日記

思ったことをつれづれなるままに…。(テレビ番組の感想が中心)

「わたしたちの教科書」(第11話:「激震!! 最後の証人」)

2007-06-27 00:29:18 | テレビ(ドラマ)
今回の「わたしたちの教科書」は、雨木副校長(風吹ジュン)が証言台に立つ、というのが主な内容である。


今回のエピソードの後半では、珠子(菅野美穂)が雨木副校長と2年3組の教室で直接対決するシーンがあった。

ここで雨木は「いじめを認めれば、学校は壊れる。」と言っていたけれど、自分はこの言葉を聞いた時「いっそ喜里丘中を壊してしまって、またゼロから作り直すというのもありなのでは…。」と、言いたい衝動に駆られてしまった。

喜里丘中でいじめが起きてしまったその時点で、もうすでに壊れてしまっていると私は考えている。
けれど、いじめがあったことを認めた、というところから始めて、また新たに生徒たちが安心して学校生活を送れるような学校を作っていくようにしていけば、いつかは生徒たちに笑顔が戻ってくるのではないか…、と私は信じたい。

途中でいろいろと、つらい事もあるだろうけれど…。

それはさておき、私は珠子に明日香の落書きされたあの教科書を返すのを見ていると「本当は雨木も“巨大な光の反対のもの”じゃなかったのだろう…。」という気持ちになった。
「雨木もこれで救われた…。」という風に考えると、心が温まるような気もしたように思えてならない。



今回のラストでは、音也(五十嵐 隼)がナイフを持って喜里丘中の職員室に押し入るシーンがあった。

私は音也が現れるなり、背筋が凍るような思いがした。
彼の行動を見ていると、「闇が、あまりにも強すぎる………!」だの、「喜里丘中の幸運を空しくするものが襲ってきた……!」という気持ちで頭の中が満たされてしまったように思う。
しかも、兼良(冨浦智嗣)を助けようとして耕平(伊藤淳史)が刺されてしまったのを見てしまったとき、私は絶句してしまった。



でも私はこの場を借りて、音也にはっきりと言わせていただく。
「いじめたヤツは自分が処刑する。」なんてお前は言っているが、そんなことでは絶対にいじめは解決しない。
たとえ、3年3組のクラスメイト全員をぶっ殺してもだ。

それに、お前がそんなことをしたら、処刑されたヤツの友人や家族はものすごく悲しむ事になるぞ。

と。

けれども、「LIAR GAME」に登場する神崎 直(← 戸田恵梨香が演じてました。)のような、どんなに悪い人でもやさしくしてあげよう、という考えを持った人が音也に接していったら、彼も心を洗われるのではないだろうか…、と私は思う。


そして最後に、音也にはこう言っておくことにする。

「音也には、兼良を処刑する資格など………、

ない!!!!!



次回はいよいよ、最終回である。
仁科(谷村美月)が証言台に立つことになるけれども、彼女が法廷で何を語るのかが気になってたまらない。
また、耕平と兼良はどういう事になるのかもすごく楽しみなところだ。

そして何より、「世界を変えることはできますか?」という問いに対してどんな結論が出されるのかを、私は期待したい。


●関連記事
■他のブロガーの感想
・明日香と朋美の時系列表。「わたしたちの教科書」第11話(「「ボブ吉」デビューへの道。」より)
・わたしたちの教科書 第十一話(「どらま・のーと」より)
・わたしたちの教科書 第十一話「激震!!最後の証人」(「どらまにあ」より)
・わたしたちの教科書 第11話 「激震!!最後の証人」(「テレビお気楽日記」より)
・わたしたちの教科書 第11回(「せるふぉん☆こだわりの日記」より)
・わたしたちの教科書(6月21日)(「今日感」より)
・「わたしたちの教科書」の話11(「のらさんのうだうだ日和」より)
・わたしたちの教科書 第十一話(「特に個性の無いブログ」より)
・わたしたちの教科書 第十一話 「激震!!最後の証人」(「最後に笑うのは誰か」より)
・「わたしたちの教科書 第11話」雨木の闇(「バスタイムTV(お風呂テレビでドラマに浸る)」より)
・わたしたちの教科書 第11話(「くつろぎ日記」より)
・・・・私が知りたいのは・・・死人に口なしというもっともなことではなくて・・・明日香はあなたにウソをついたのかどうか・・・それだけです。(菅野美穂)(「キッドのブログinココログ」より)
・わたしたちの教科書 第11話(「Happy☆Lucky」より)
・《わたしたちの教科書》◇#11(「まぁ、お茶でも」より)
・わたしたちの教科書 第11話(「渡る世間は愚痴ばかり」より)
・【わたしたちの教科書】第11話(「見取り八段・実0段」より)
・わたしたちの教科書 第11話(「平成エンタメ研究所」より)
・わたしたちの教科書~第11話・雨木(「一言居士!スペードのAの放埓手記」より)
・わたしたちの教科書 第11回 短め感想(「ぐ~たらにっき」より)
・『わたしたちの教科書』 第11話 「激震!!最後の証人」メモ(「つれづれなる・・・日記?」より)
・金木犀の木の下で(わたしたちの教科書#11)(「|あんぱ的日々放談|∇ ̄●)ο」より)
・「わたしたちの教科書」第11話(「気ままにいきましょう!」より)
・わたしたちの教科書 #11(「たっくんママのひとりごと」より)
・わたしたちの教科書 第11話 音也(「レベル999のマニアな講義」より)

■過去の回の感想
・「わたしたちの教科書」(第1話:「いじめと裁判と」)
・「わたしたちの教科書」(第2話:「学校崩壊」)
・「わたしたちの教科書」(第3話:「女教師の秘密の顔」)
・「わたしたちの教科書」(第4話:「校庭の奇妙な事件」)
・「わたしたちの教科書」(第5話:「職員室のイジメ!!」)
・「わたしたちの教科書」(第6話:「恋をする気持ち」)
・「わたしたちの教科書」(第7話:「第一部完結!!提訴」)
・「わたしたちの教科書」(第8話:「第2部!!法廷対決」)
・「わたしたちの教科書」(第9話:「大逆転の重要証人」)
・「わたしたちの教科書」(第10話:「少年の立つ法廷」)


今回の「わたしたちの教科書」を見て、
(A)雨木副校長が珠子に明日香の教科書を返したとき、心が温まるような感じがした人
(B)音也がナイフを持って職員室に現れたとき、背筋が凍る思いがした人
(C)「音也には、兼良を処刑する資格はない!!!」と言いたい人
(D)耕平と兼良が無事でいられるか、ものすごく心配になった人
(E)仁科が法廷で何を語るのかが楽しみでたまらない人
上の項目(A)~(E)に1つでも当てはまる人は、ココをクリック!

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2 コメント

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誰にも人を裁く権利なんて無いですよ。 (マママゴ)
2007-06-27 17:41:39
ましてや・・裁判官でも無い我々が、「人を裁く」のは・・
自分自身が、神と思い上がった人間だけが出来る仕業よね?
「このなかに罪の無い人間だけが、この女に石を投げなさい」とイエスは、姦通をした女の前で言いました。
その女の前で、ひとり去り、二人去り・・と、全ての人々は去っていきました。

誰もが、神のごとく・・他者を裁ける人はいないのです。

「俺が、いじめっ子を殺す」
「俺が悪いやつを切る」
「俺こそが正義だ」
「俺こそが人を裁き、悪者を仕置きする」

ってーーあなた・・闇の仕置き人???
いじめっ子にもそれぞれの事情があり、彼を愛する親や家族や友達がいる。

「いじめっ子だから、殺してもいい」と言う論理は・・「臭い子だから・・」
「とろい子だから・・」
「親の居ない施設にいる子だから・・」
「いじめてもいい」と言う論理と一緒でしょう?
いじめっ子の論理と一緒なんよ。
音也はねーー
そう思います。
あしたは最終回。
音也も「闇の仕置き人」はやめて・・
光の住民になってほしいですね。
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Re:誰にも人を裁く権利なんて無いですよ。 (鉄火丼)
2007-06-27 23:50:13
マママゴさん、こんばんは。

「罪を憎んで人を憎まず。」という言葉がありますが、全くその通りだと思います。

確かにいじめは悪い事です。
このドラマに登場する兼良の場合もそうですが、彼も父親の事があってそうなってしまったわけですし、いじめをしていた事を珠子の前でカミングアウトした後の彼は十分反省しているのですから、いじめた子を、ましてや人間を裁くなんて大間違いだと思います。

「人をいじめていたから殺されて当然だ。」なんて考えは「臭いからこのクラスから排除されるべき。」、「頭が悪いからクラスでいじめを受けて当然である。」、「何か悪い事をしたから罰を受けなければならない。」などというような考えと全く変わらないように思います。
こうして考えると、いじめも人殺しと同じように立派な犯罪だ、と思えてなりません。


明日はいよいよ最終回ですが、音也は何かのきっかけで心を洗われることになってほしいです。

では、またよろしくお願いします。
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