Dishes Are Burning ~燃ゆる皿~

宇宙、そこは最後のフロンティア。UFO時代のときめき飛行、動くなよ、弾が外れるから。

岐れ路

2014-08-06 23:55:04 | 日記
よく「人生の岐路」等と言うが、どちらに進んでも辛い結末が待っているのは明らかで、それでもなお選択せざるを得ない、そんな局面でもやはり岐路と表現すべきだろうか。


胃がん。

今日父に下された診断は、父と私達家族を岐路というよりむしろ後戻りのできない急な下り坂の入り口に立たせた。

もちろん父の認知症の進行具合からして、残された時間がそう長くないのは分かっていた事だ。
しかし、その長くはない寿命を縮めてまで辛い治療をさせるべきなのか。
かといって、治療を諦めれば確実に症状は進行し、その際の苦痛は治療の辛さを上回るかも知れない。

今の所父はまだ何の痛みも感じないようだ。
何か童子に戻ったような穏やかな父の顔を見ると、これから受けるであろう苦しみが思われて、ただ哀れでならない。

だが今はまだ泣く時ではない。
諸々の苦しみや辛い事はこの先にあるのだから。