キーワードのつけかた

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09月05日(火)
IT関連のカタカナ語と略語ABCに強くなるブログ (29)
共通語を使わせる音頭とり
 
 データベースから検索するとき使うキーワードとはメタデータに使った各名前であるが,1年もたてば,表題の名称や提示資料名を忘れてしまうかもしれない。また自分ではこの表題が適当と思っても他の人は別の言葉で表現する可能性がある。他の言葉でも探し出せるようにしておくために,さらに言葉を用意してつけておく気配りが索引語といわれるものである。

 索引語は本の末尾につけあるあれであるが,安い新書本にはついてないので,その本を参考書や種本として,後で使おうとしてもできない。そんな本にはポストイット(付箋)を始めに読むときつけておかねば後の祭りである。読む前に索引があるかどうか確かめておくのが本の読み方の技術のひとつである。索引語はそれくらい重要な役割を担っている。
 索引語を自分で選んでつけるにも問題がある。他の人には役に立たないかもしれない。そのため,専門家の間では統制されたものと,地名や物品名のように自由なものと2種類を使うことになっている。前者をディスクリプタ(descriptor),後者をアイデンティファイヤ(identifyer)と呼んでいる。しかし,ディスクリプタをどこかで配布しているかというとそうではなく,その道の研究者が作ったものが出回っているというのが現状である。インターネット上で手に入れることはできない。実際に見てみると,特に変わったルールなどなく,常識的に選んであるから,言葉に長けた人ならば思いつく言葉ばかりである。この写真の属するカテゴリーを「郷土・歴史」とすれば,それを実際に以下に書き出してみるので納得いただけるものと思われる。

(グループ) 索引語
歴史資料 公文書,私文書,古文書,手紙,記録,古地図,資料保存,武器,本
年中行事 占い,祝詞,進行,歌,子守唄,民謡,花火,神酒
史跡 城,水路,用水,窯跡,遺跡,古墳,池,旧役所,家屋,田跡,堀,伽藍,梵鐘,庫裏,筏,運河,筧,宿場,街並み,輪中,戦場,寺神跡,碑,鉱山,鉄道,水道,郵便,考古
遺物 宝物,寺宝,神宝,神仏像,武器,民具
寺社 伽藍,塔,神事,社寺,民間行事,名刹
街道 巡礼街道,住還道,運搬道,塩の道,薬の道,道場道,道標
文化財 重文,国宝,古典,仏像,神像,県市町村指定,寺社宝,宝物庫,記念施設,民俗資料,茶華用具,石造物
産物 郷土料理,名物,刀,焼き物,水産物,地物,作物
偉人 造像,偉人,武人,文人,僧,神人,指導者
風習 民間風俗,迷信,タブー,呪い,御守り,地搗,魔除け
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