いくら録画できても

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09月22日(金)
身の回りの小道具 (12)
録画や撮影に制限のある中で
 松下電器産業は次世代DVD規格の「ブルーレイディスク(BD)」方式に対応したレコーダーを発売すると発表した。500ギガバイトのハードディスク駆動装置(HDD)を搭載した機種だそうだ。東芝がBDとは別規格の「HD-DVD」方式に対応したレコーダーを発売している。このことは良しとして,別の業界は鼻で笑っているのではないか。
 

 私の使っているsonyのパソコンにはGigaPocketというテレビ映像を映すソフトが入っている。これが地デジに変わってから録画をしようとすると「禁止の注意」がでる。デジタル放送の録画は最初からだめになっている。法律では録画したものをダビングしてはいけないとなっているが,録画ではないのにだめなのである。事情を調べてみると,ケーブルテレビなので送信されてくる映像が2次利用である。だからこれを録画するとダビングということになるようである。このように著作権の主張の力がこんなところに及んでとばっちりをくっているのがユーザである。
 問題は製造業会と著作権を主張するコンテンツ作成業界との間に話し合いがされているのだろうかと疑いたくなる。ユーザーの立場は,録画して2次利用がいろいろできるならばこそ大容量のハードディスクに手を出そうと思うが,他方では締め付けの規制がかかっている。そんな中で,BD方式やらハードディスクの研究をしてもマーケットは広がらない。

 このような議論は巷に一向にのぼってこない。しかし「BDとHD-DVDには互換性がなく、主導権争いが現実化することになる。」などということは話題に上っている。ユーザーからみるとおかしい。カメラでもそうだ。肖像権などと叫ぶから寝た子を起こすようなことになって,撮るならお金ちょうだいという餓鬼まででてきている。協力しようという姿勢を奪ってしまったのだ。そんなわけでカメラの使用機会が一段と減った。これが買い換えようなどと思わない原因である。ハードディスクもカメラもユーザーの購買意欲を起こすグランド整備もせずに開発のみに没頭している企業はそれでやって行けるのだろうか。倒産の起こることは必至である。
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