データベースも恐くない

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09月04日(月)
IT関連のカタカナ語と略語ABCに強くなるブログ (28)
メタデータ化のいざない
 
 もともとコンピュータはデータを入力して,内部で計算処理した後出力させる機械である。これがメインフレームとして大成し,この機能が小さなパソコンでもできるようになると,われわれ一般人は既存のソフトでアルバムの整理もするようになった。しかし,新たに写真を撮って保存するならば,活用を考えてデータベースの基本技術は身につけておくことが必要と考えるようになった。

 保存しておきたいものを原資料と呼ぶならば,それを紹介する二次資料をメタデータという。これを作ることがデータベースを構築することなのだ。前稿でも載せたこの写真のあるがままの状態(風景)が原資料ならば,メタデータはこれを説明する「奈良県橿原市」という場所,「歴史」という分類上の内容分類,「1940年」という駅が建築された時代または年,「教育」という利用分野,「畝傍駅」という表題名称,「プラットフォーム」という提示資料名。そして簡単な説明文をつけたものとこの写真のファイル名である。
 さてここで気になることは原資料とは何か。この駅のプラットフォームそのものなのか撮った写真なのかということである。たいていの方は前者をさして言うのであるが,われわれの目的は現在を保存するということだ。この駅舎がなくなればこの写真は重要な資料であり,原資料になる。だからこの写真のことをデジタルアーカイブという。

 こうしてたくさんのメタデータが集まると,今度はそれを取り出すためには,キーワードを使って検索できるようにしなくてはならない。たいていわれわれの今までの書類整理やアルバム整理というのは捨てるか残すかの整理で終わっていた。活用がいまいちであった。データベースの構築はこの活用までできる一連の作業が伴う。キーワードとはメタデータに使った各名前であるが,1年もたてば,表題の名称や提示資料名を忘れてしまうかもしれない。他の言葉でも探し出せるようにしておくために,さらに言葉を用意してつけておくところまでする。詳しいことは次回に書こうと思う。
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