飲酒運転で追突事故

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09月10日(日)
町内ご近所でおこる話し (34)
慎重に運転すれば大丈夫と思ってしまう
 
 飲酒運転をしたことがないと云う男性は非常に少ないのではないか。法事などに車で出かけてのおときにビールが出る。主人から一杯ぐらいと勧められてついお言葉に甘えることは以前は常識?であった。最近では,世間の飲酒運転に対する法律遵守がかなり行き届き,自制する人が多くなってきた。

 飲酒運転をしたことがあると言う男性も非常に少ないのではないか。まして,飲酒運転したことをブログに書く人は皆無であろう。しかし,毎日飲酒運転による死亡事故が報道され,それが止まないのを見ていると,あえて自己の経験を語らなくてはと思ったからである。ただし,30数年前の追突事故の話である。今は車を捨てて20年になる。
 友人宅で飲んで,酔いが醒めたつもりの頃になって帰宅するため車を運転したときである。車の量は多く夜間であるから自然に慎重にならざるを得ない。信号が赤で数台とまっていたところへ自分がとまろうとした。ブレーキをゆっくり踏んで前の車の後ろに静かにつけようとした。そして,止まった。ここまでは問題がない。ところが次の瞬間,止まっているはずの前の車がバックしてくるではないか。どうして,後へ下がるのだと,思う間もなく,車と車がぶつかった。前の運転手が降りてきた。「酒を飲んでるんだろう。」とどなってきた。そのとき気がついた。

 酒を飲むと二人の自分が生まれる。理性の一人はブレーキを踏んだと思っている。酔っているもう一人は,ブレーキを80%しか踏んでいない。結果として,自分の車が止まらずに相手の車に追突したことになる。こういうずれが起きるのだということを知って欲しい。事故の経験のない人は自分は運転に自信があるから大丈夫だと思う。しかし,これだけ飲酒による事故が多いのは,「飲むと視力が落ち歩行者が見えなくなる。」「信号があっても見えなくなる。」「ブレーキを踏む指示が遅れる。」「ブレーキを踏む力が出てこない。」こういう原理がわかっていないからである。飲酒運転はいけないということを免許更新講習会で言っても無駄である。本当に法を守らせる気があるなら(犠牲者のご遺族はこの気持ちで一杯であろう。),飲んでいないときに飲むとこうなる例をたくさん提示するなり,ぶつかっても壊れない車を作って,飲んで運転する体験でもしてもらうことである。
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