救命技能をもらう

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09月09日(土)
IT関連のカタカナ語と略語ABCに強くなるブログ (32)
バイスタンダーの責任
 
 消防署内の消防本部に119番でつながる。救急車お願いします。携帯電話では地域の特定ができないらしく,あわてて伝えるべく場所を言わないまま電話が切れてしまって一命を落としたこともあったらしい。しかし,携帯が便利になれば固定は解約してしまうことは必至であるし,救急が必要な場合は固定電話から遠い所のことが多い。こんな話が応急手当講習会であった。

 講習の内容は心肺蘇生法の実習と電気ショックを与える機械の使い方を経験してみることであった。心肺蘇生法の手順が長いのではじめての場合は各ステップを見てても覚えられない。2,3度目の経験のある方はスマートに進むのであるが私はマニュアルを見ながら,アドバイスを受けながらやるのであるが,それが全体の中のどの位置づけかもわからず,真似事で終わった。これでは本番で,助かる人もこんなバイスタンダー(居合わせた人)では助からない。
 電気ショックを与える機械は最近公共の施設で設置されるようになった。AEDという名前がついている(写真手前)。これは覚えておく必要がある。実物に触ってみると名前を覚えられる。これは心臓をはさんで2箇所にパッドを貼ると,コンピュータが心臓のリズムを調べ,停止のときは使うに及ばずという使用不要の音声アナウンスが初めから終わりまである。これが製作者のうたい文句であろうが,あわてているときは聞き取れず,初めてのときは”専門用語”が出てきてわからない。これが実感である。たとえば,テキストに書いてある。AED音声「ショックが必要です!充電中です。患者から離れてください。」充電とはどういうことなのか。常識ではこの文章がわからない。

 コンピュータが判断して電気ショックを行うか行わないか判断する。しかし講習では人形の実験体だからショックを行わないに決まっている。だから,上の音声は出てこない。だから尋ねるチャンスもない。実際は「循環のサインがありません。」という指示が出る。音声で”ジュンカン”と聞いて,すぐに血液の流れとわかる人は医療の専門家でないと何をいってるかこれもわからない。こういうギャップを埋めるのが講師なのだが,何回もやってる方だから,かえって説明不足になる。この歳になるとそういう足りない所がよくわかりるのはどうしてか。わかるべき事がわからず,わからなくてもいいことがわかる。帰りにもらった終了証には「救命技能を有することを認定します」と書いてある。えらいものをもらってしまった。
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