● 業務の5W2Hを定義する。
①. Why:実施目的、事後条件
②. When:業務開始のタイミング、実施条件
③. Where:業務を実施する組織や物理的な場所
④. Who:実施者の業務上の役割や立場
⑤. What:実施対象データ、情報
⑥. How:実施手順、実施要領、例外処理、代替手段
⑦. How Many/How Much:実施にかかる時間、データ量、作業量 等
⑧. その他:注意事項、特記事項、利用するリソース、セキュリティ、その他問題点
① Why:実施目的、事後条件
・ 実施目的やプロセス実施後の望ましい状態を定義します。
・ 情報はプロセスでどのように利用されるのか。
・ プロセスが終了するための条件は何か。
・ プロセスが完了した場合のアウトプット(成果物)は何か?
② When:業務開始のタイミング、実施条件
・業務を実施するための実施条件(タイミング)を明確にします。
・業務によっては、予め決められた時刻に自動的に開始されるものがあります。
➣ 毎月月末の給与計算
➣ 毎日、0時に仕訳データを基幹システムから会計システムへ連携
➣ 毎週月曜日に前週の実績レポートを出力
③ Where:業務を実施する組織や物理的な場所
・ 業務を実施する組織や物理的な場所を明確にします。
・ 必要なハードウェア/ネットワーク等の存在を確認します。
④ Who:実施者の業務上の役割や立場
・ 実施者の業務上の役割や立場を明確にします。
・ 人間系の作業については、役職によって行う作業が異なります。(申請→承認) ✔ 誰にプロセスのアウトプットが渡されるのか(プロセスのアウトプットを利用するのは誰(他システムを含む)か。)
⑤ What:実施対象データ、情報
・ 業務の対象となっている人・物・金・情報を整理します。
・ プロセスの入力と出力を意識し整理する。プロセスは基本的に入出力を伴います。 (入力情報のみではなく出力情報も記述します。)
・ 対象データの範囲や条件を記述します。(他部署のデータは参照できない等)
⑥ How:実施手順、実施要領、例外処理、代替手段
・ 基本フローと代替フロー、例外フローを整理します。
・ 基本フローとは、すべて想定通りに進んだ場合の流れ(ハッピーパス)です。
➣ 正常に注文を受け付ける。
・ 代替フローとは、条件によって分岐が発生する場合の流れです。
➣ 受注がキャンセルされる、在庫が存在しない・・・
・ 例外フローとは、システム的なエラーが発生した場合の、流れのことを指します。
➣ マスタ(顧客、商品)データが存在しない・・・
⑦ How Many/How Much:実施にかかる時間、データ量、作業量 等
・ 実施にかかる時間、データ量、作業量 等
・ プロセスに必要な時間によっては、業務の流れとしては実施可能であったとしても、実際には実施することができない場合もあります。
➣ 作業量・時間に比較して担当人数が少ない。
➣ リソース(人数)を確保できない。
➣ データ量が多すぎて、想定時間内で処理できそうにない。
⑧その他:注意事項、特記事項、利用するリソース、セキュリティ、その他問題点 等
・ その他注意事項、特記事項を列挙します。
・ 利用するリソースを定義します。 (必要なリソース、利用可能なリソース等)
・ セキュリティ要件を定義します。
・ 性能要件(3秒以内等)を定義します。
・ 問題点を定義します。
・ 季節要因や不確定要素を定義します。
・ 業務におけるリスクとその影響度を整理します。
・ システムで実現すべき特別な機能要件等を定義します。
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