EE AUTO C.C PETRI 55mm F2
レンズタイプ | 単焦点 | 開放F値 | F2.0 |
フォーカス | MF | 画角(35mm換算) | |
レンズ構成 | 4群6枚 | 対応マウント | ペトリマウント |
絞り羽枚数 | 6枚 | フィルター径 | 52mm |
焦点距離 | 55mm | 最大径×長さ | 60.5x40 mm |
最短撮影距離 | 0.6 m | 重量 | 216.8g |
最大撮影倍率 | - | 発売 |
PETRI FT EE No.351329についたものをオークションで落札しました。ペトリマウントアダプターを造ってから落札しました(笑)カメラはシャッターも切れるし使えそうでした。
ただ、届いたレンズには2つ問題が・・・後玉の花びらみたいな汚れ?と、動かない絞りです。まあ、ジャンクってことで。
前玉から分解しようとフィルターブラケットと前玉の押さえリングまで外しましたが前玉群が外れません。エタノールでネジ部に入れたりもしましたがダメでした。
壊すのは嫌なので、後からやり直します。下の後玉全体が回せるカニ目溝に押さえリングがあるとアプローチできないので、最初に一番後ろのレンズの押さえリングを外します。
カニ目ラジペンで後玉群が固かったけど外せました。後玉の内側を確認して汚れやカビはなく例の花びら状のものは合わせレンズの合わせ部分に部分的に剝離が起こっているようです。これは直せないし順光方向だと見えない性質のものらしく撮影には影響しないアクセントかもしれないのでそのままにして押さえリングを戻しておきます。さて、問題なのは、開かない絞り羽で、進歩したはずのEEの絞り連動機構がこのレンズの絞りを不安定なものにしています。油状の液体が少し羽の間にあって動きが渋くなっているだけのようで、マニュアルで絞り全開位置にした状態で羽に直接触ったら開きました。油をとらないといけないのでエタノールを付けては開け閉めを繰り返して自力で全開になるまで拭いておきます。
で、鉛筆の芯をカッターナイフで削って黒い粉にして絞り羽に振りかけて綿棒で均一に広げます。開け閉めを繰り返して軽く正常動作するのを確認します。これは、動きの悪くなった絞り羽の改善策としてどっかに書いてあった気がしたので疑心暗鬼でしたが、やってみたら確かに効果があるようです。ただ、塵の元を入れているようなものなので粉っぽいのが完全になくなるまで麺棒で拭いて(羽全体が銀色っぽくなりますが)その後レンズを掃除しました。
全開にして向こう側の前玉群の裏のレンズを掃除して綺麗になったのを確認して組み戻します。
NEX-3 絞り開放F2 1/640秒 ISO-200 後玉合わせレンズの剝離は問題ないですね。
上の写真のピントッキオ君部分の切り出しです。そして切り出しも安心なピント合わせのしやすさはペトリの他のレンズと変りません。ただ、色が少し濃い目に出ているかもしれないです。ふと思ったんですが、この固体が製造されたころって他社では放射線を出すトリウムレンズが流行ってたころでペトリもつかったんじゃないかなって。測定器持ってないんでわかりませんが・・・・
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