熱帯ゆるゆる日記

マレーシアでの期間限定生活日記。
2008年駐在開始、そして2011年 本帰国しました。

カンポン(田舎)暮らし・その1

2009年03月06日 10時18分27秒 | マレーシアの風景
マレーシアはカンポン(田舎の村)が 集まった国です。
カンポンは マレーシアの原型と言われます。

熱帯のマレーシアは 半島の各地にカンポンがあります。
野菜の栽培をせずとも マンゴー、ココナツなど野生の果物が豊富です。
カンポンは 川の流域の散在していて 川でたくさん魚が取れます。
芋と水稲を育てさえすれば 自給自足は容易です。
カンポンでは 長老を長として 自治してきた歴史があります。
もめごとは長老がおさめ 病気はボモ(祈祷師)が治していました。
ココナツからは 油や薬が取れるし 完全自給自足です。

台風も地震もなく おおきな気候変動さえないマレーシア
カンポンの暮らしは 平和で安定してるのです。
多くのマレーシア人は カンポン出身です。
マレー人の おおらかさは このカンポンの暮らしにあると思います。

このカンポンは 点在しているので 間をバスが結びます。
しかし バスは 1日1便程度で 時刻表もなく
いつ来るかわからい。
しかし カンポンでは 訪問や物々交換のためのバスなので
大丈夫。
みんな いつ来るとも分からないバスを 待ちます。
訪問先も 事情は熟知していますから 遅れても来なくても
怒りません。

カンポンに 年金はありませんが 長老のまとめや 助け合いで
貧窮する人は 皆無です。

カンポンの中には 先住民の村もあります。
もともと さまざまな民族を内包しているのです。

このカンポンの集合体が 州になり 国になったのがマレーシアです。
マレー人のおおらかさ
他の民族に寛容なマレー人
マレーシアの現在の社会が 見えてきた気がしませんか?
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