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熱帯ゆるゆる日記

マレーシアでの期間限定生活日記。
2008年駐在開始、そして2011年 本帰国しました。

ジム・トンプソンの家 ~Jim Thompson Museum~

2011年09月02日 22時03分52秒 | タイ旅行

ジム・トンプソンは 1909年生まれのアメリカ人。

第二次世界大戦前は建築家でしたが 34歳のときアメリカ陸軍に志願しヨーロッパに従軍しました。

彼は、アメリカのCIAの前身機関OSSに所属する諜報部員としてヨーロッパで活動し、その後インドシナ半島に赴任しましたが、終戦を迎えます。

戦争終了後に将校としてタイに派遣され 退役までバンコクで勤務し タイに永住しました。

 

 

彼は タイの家内産業であるシルクの興味を持ち私財を投じて タイ・シルク復興に没頭します。

デザイナーとして才能に恵まれた彼は プリント模様のタイシルクを生みだし 世界的に広めたのです。

ジムトンプソンは 1967年3月26日 マレーシアのキャメロンハイランドで休暇中 謎の失踪をとげ

今も 手掛かりがありません。

これを 松本清張さんさんが「赤い絹」という小説に描いています。

失踪当時、ベトナム戦争が激化しており、タイ政府要人に知人が多く、彼自身諜報機関に所属し続けていたことで、今も生死は謎のままです。

しかも 彼の失踪の5ヶ月後 彼の実姉が他殺されたこと(未解決)で謎が謎を深めています。

 

ジムトンプソンの博物館について しばらくすると スコールがきまいした。

雨の博物館は 陽の光が やさしく にぶく光るのでした。

 

この家はタイの古い建築様式を取り入れ チーク材で出来た家を6軒集めて作られました。

ジム トンプソンは 建築家ですから 6軒の家を 組み合わせて 新たな家を創り出しました。

家を家を 廊下でつなぎ 玄関を作り 窓をニッチにし 100年から200年経た家たちを よみがえらせたのです。

6軒のうち何軒かは タイの古い都アユタヤから川を下って運ばれたものです。

昔の建築法で再現されましたが 随所に彼の建築家としての工夫が生かされています。

 

古い様式ですが 電化されており 電線を隠すための工夫も なされています。

電化したのは シャンデリア。

シャンデリアも18~19世紀のタイの富裕貴族の家にあったものです。

この家の建築には タイの風習にのっとって占い師が宗教儀式を行なったそうです。

これは マレーシアも 日本も 同じ風習がありますね。

ジムトンプソンが タイ ビルマ カンボジア ラオスなどで集めた骨董が展示されています。

仏像 焼き物 木彫り・・・・

写真の右下は 陶器の椅子ですが 中に 炭を焚いて温めたそうです。、中国からのものです。

焼き物は タイのベンジャロン焼は もちろん 中国 日本の伊万里など 貴重な作品が集められていました。

仏像や骨董は カンボジア タイ ビルマ さまざまな様式がそろっています。

仏像好きの私には 仏教美術・焼き物の博物館としても 大感激でした。

良い 良すぎる・・・・・・

 

マレーシアも高床式住居ですが かなり細部の作りが違います。

タイは 雨季が マレーシアよりも はっきりしていますし 災害があるので しっかりとした作りです。

窓や扉は 強度を益すために 台形の形です。

 

博物館の中は 撮影禁止。

しかし 部屋の中が 秀逸。

高い天井 チーク材の色 輝き   収蔵品の展示   そして ストイックな空気。

 

食堂の食器は カットガラスと 染付(藍色の絵柄)で統一され アンティークのシャンデリアが にぶい光を放ちます。

 

 

家の庭からは 船着き場に降りることができます。

船で 出かけるのです

そして 川の対岸には シルク工場が広がっていたそうです。

都会のなかの不思議な緑の館

 

 

 ★ジムトンプソンの家

毎日 朝9時から 夕方5時まで 開館

おとな100B こども50B 9歳以下無料

日本語ガイド30~40分付き (個人観光でもOK。20分ごとに少人数で丁寧に案内してくれます)

敷地内には レストラン カフェ ショップあり

6 Soi Kasemsan 2, Rama 1 Road, Bangkok
BTSナショナルスタジアム1番出口の階段を降り、反対側へ100m進み、soi Kasemsan 2を右折300m先左(我が家は サイアム・パラゴンから歩いていきました)

 

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象の国に行ってきました

2011年09月02日 21時52分16秒 | タイ旅行

 

 

ぞうのくに  に行ってきました。

ぞうのくにを訪れるのは 3回目です。

前に訪れたのは 23年ほど前でした。

そのまえは 25年ほど前で、 23年ぶりのぞうのくには 新しい街が出来上がっていました。

 

あまりに 便利で新しいものがあふれているので びっくりしました。

さて これから 象の国の おはなしをしましょう

お寺と王様と象の国です

コメント (2)
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