チリの救出劇～◆『七人の侍』千秋実の役者人生と重なって◆

今、南米チリの落盤事故で地下深く閉じ込められた
３３人の救出劇が

世界中が見守るなかでリアルタイムに
行われています。


救出劇が無事終わりますように祈っています。

ここからインスパイアで書いています。
３３人の英雄たちと重なる
『七人の侍』について


◆黒澤明の名作映画『七人の侍』


1954年（昭和29年）に公開された黒澤明『七人の侍』は
有名な日本映画です。


映画の中の七人の侍のなかで

一番最初に死ぬ侍は
平八です。


真っ先に死んだ平八を演じた俳優は
千秋実（１９１７～１９９９）です。


◆千秋さまは一番最後に


七人の侍を演じた俳優のなかで

千秋実こそ、実は

『一番最後まで生き残って』長生きした俳優なのです。


映画では真っ先に死ぬ役柄の役者が
実人生で一番長く生きたというのは
なんとも不思議な話なのです。


ここから思い出だす有名な
シェークスピアのセリフがあります。


◆All the world's a stage（全世界は一つの舞台）


All the world's a stage,
（全世界は一つの舞台）
And all the men and women merely players.
(人みな役者にほかならぬ）


地下深い世界で６９日間も耐え忍んで、
救出されている３３人にとって


まるでドラマのような配役をこなして
黄泉の国から地上に戻ってくるような感覚があるかもしれません。



◆舞台の役柄と実人生の重なりから


千秋実の人生は、舞台で死んで、そして長生きしました。

チリ落盤事故の救出者３３人は
６９日間の『黄泉の国』生活から無事に戻りました。


先に経験した苦労なことは、後になってプラスで戻るものだと
私は信じているのですが
３３人の英雄のこれからの人生は

少なくとも６９日分のプラスがあるものだろうと思います。



ここからは就活の話です。

今の苦労は、人生のどこかでプラスになるはず。
就活で失敗しても、転職で失敗しても

舞台上で『まっさきに死ぬ役の俳優』であるのなら
その分、他の俳優よりも最後まで生き残るものだと思うよ！



がんばろう。


チリの３３人から勇気を貰って思う今夜です。
（今、１１人目救出まで確認）

ではまた！！