伝統工芸 桐たんす と ともに歩む

伝統工芸桐たんす屋
桐たんす 相徳 四代目のページです。
伝統工芸関連の情報交換の場になればいいと思います。

こだわりとマニアと

2006-02-21 09:40:19 | 仕事のなかで
先日 たまたまラジオを聴いていたときに
クラシックは 一部のファンが 新たなファンの入ってくるのの壁になっている
なっていたという話をされていて
クラシック以外にも ジャズとか・・・ と いくつか例を挙げられていました。

こだわりとか マニアックとか こうであるべきという
そうしたことが 他の人が好きですと 入ってくるのの障壁に という話ですが

日本人がそういう傾向があるのか
いろいろなことに関してそうした傾向があるように思えます。
きものなどもそうで
こう着るべき その着付けは・・・とか
若い人が 知らないおばさんに直されちゃったとかいう話もあったりします。

兼ね合いが難しいところなのですよね。
古くからの決まりやしきたりを あまり重視する必要もないと思います。
一方で 本質ははずしてほしくない。 で 本質はなにということになるわけで
その本質のところだけは しっかりと強調していかなければならないとおもいます。

桐たんすについていえば やはりある程度の品質が必要なわけで
その品質こそが本質だとおもいます。
きものが好きと お話になる方で 桐たんすを買ったのという話が
通販仕様程度であったりすると やはりそれでいいのかなぁ と思いますし
一方で 桐たんすのここがこうであるべき と話される方の
そのポイントが 品質・機能にとって重要なポイントなのだろうか と
思うときもあります。

デパートで 販売員が説明するときの説明が
品質とか機能とかの説明とかけ離れていくのにも事情があるのでしょうが
より 均一性・画一性を求める話の流れになると
手作りではなく 機械生産のほうが良いことになります。
デパートの販売は 量の販売を目指すわけですから
同じ物を数売るの流れは 均一性 画一性を目指すので
自然とそうなるわけですが・・・

桐ならいいのよぉ~~ と軽く考えられるのもこまるし
本質を外れたところで マニアックにこだわられるのも困るなぁ と 思います。