ガンバレ、ニッポン

なんか、不安定なニッポンですね。

「サトウのごはんが1200円」で高くて買えない…日本人留学生が見た、アメリカのヤバすぎる「物価高」

2022-08-10 08:51:22 | 政治、経済
ソースから

食べ物も、乗り物もすべてが高い

 皆さん、こんにちは。里見アキラと申します。ボクは21年から、米国ニューヨーク州内にある、某私立大学に留学中の学生です。今回は、たぶん日本の方々にも他人事ではないはずの、ニューヨークでの物価高について学生目線でレポートしたいと思います。

「アメリカっていま、すごくモノが高いんじゃないの? 生活するの大変じゃない?」  日本にいる友人たちから、よくそんなことを聞かれます。これはガチで本当です。  

先日、NY市内で開催されたアジアンフードのフェスに、現地の友人たちと連れ立って出かけました。

その時、韓国料理のサムギョプサル(韓国風焼肉料理。豚バラの三枚肉を焼いてサンチュなどに巻いて食べる)をみんなで食べたのですが、4人合計でお値段が約400ドル(1ドル=136円で約5万4000円)! 

  庶民料理であるはずのサムギョプサルだけで、1人あたり100ドル(約1万3600円)もの出費となってしまいました。 

 これは学生にとっては大変なことです。あらゆるモノの値段が上がっているNYでは、そもそも移動のための交通費からしてバカになりません。  たとえば、ボクが住んでいる郊外の学生寮からNYの中心部までは、電車などに乗ってただ行くだけで、50ドル(約6800円)もかかります。

なので、そもそも滅多にNYのシティに行くこともできません。  日本でも報道されているようですが、ティッシュペーパー1箱、トイレットペーパー1ロールが3ドル(約410円)ほどに値上がりしているので、かなり気をつけて節約生活をしないと、あっという間に生活資金がゼロになってしまいます。

「サトウのごはん」が1200円

 学生寮では朝昼晩と食事が出るので、さすがに空腹で死にそう、ということにはならないのが、ギリギリありがたいところです。とはいえ学生寮ですし、正直言って、美味しいので毎食が楽しみ、というレベルのものではありません。  

スパイスを効かせた謎の豆料理(メキシコのチリビーンズもどき? )のようなものが多く、なんだかゲンナリすることもしばしばです。贅沢をするつもりはまったくないけれど、たまには日本食も食べたくなります。 

 そのため、近所のマーケットで売っている「サトウのごはん」を買ったりするのですが、3パックセットの「サトウのごはん」が、9ドル(約1200円)します。日本だと同じ商品が500円以下で買えるのではないでしょうか。 

 こちらから見れば日本からの輸入品になるとはいえ、真空パックの白飯をちょっと食べたいというだけでこの値段では、買うのを躊躇してしまいます。

  ちなみに、日本製のカップラーメンも手に入るのですが、こちらも日本円で600円ほどします。ペットボトルの水を1本自動販売機で買うと、350円! 何を買うにしても、日本での感覚から3~5倍のおカネを払わないといけない感じです。 

 ボクは当初、NYでの学費や純粋な生活費以外に使う毎月の雑費を、だいたい500ドル(約6万8000円)以内に抑えようと思っていました。仮に東京の学生でこの額なら十分すぎるほどの額ですよね。なので、かなり余裕をもって金額設定をしたつもりだったのに、NYではあまりに何もかもが高すぎて、全然、無理でした。

小室夫妻も苦労しているはず…

 ここだけの話、生活が苦しいので日本にいる両親に仕送りをお願いしたいとも思ったのですが、ボクの実家はごく平凡なサラリーマン家庭なので、毎月何百ドルも追加で仕送りしてもらうわけにはいきません。

おカネがなければ他に何もできないので、「学業に専念できる」という意味では良いのかもしれませんが……。  

日本では、NYで生活している小室圭さんと眞子さんについて、いろいろと報道されているようですが、あのご夫婦もきっと生活費のやりくりには苦労しているんじゃないかな? などと学生の身分でも考えたりします。 

 これからNY州の司法試験に合格しようと思うと、ものすごい勉強して難しい法律用語も英語で完ぺきにマスターしていないと無理でしょうから、本当に大変でしょうね。  

こんな物価高の中でも、NYには世界の様々な国から大勢の学生たちが集まって、日々学業に励んでいます。とくにアジア系の留学生は、聞くと実家が大富豪などというセレブ家庭出身者も多く、彼らの両親の話などを聞いて驚くこともありますが、個性的で楽しい友人たちばかり。 

 次回のレポートでは、そうした学生たちの日常や、日々起きる出来事などについて書き記してみたいと思います。 

さとみ・あきら/東京都出身。世田谷区内の高校を卒業後、21年から米国ニューヨークの私立大学に留学中。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿