「館蔭の杜」を眺めつ つれづれに

窓外の森を眺めながら時々の想いを綴る

賀茂神社(泉区古内)

2015年04月14日 | 日記
北環状線から泉パークタウン方向に500メートルほどのところで右折し、300メートル位進むと賀茂神社がある。
新年には詣客で大変混雑する人気の神社である。

今頃の季節、賀茂神社は周囲の桜と境内にある木々の新芽とのコントラストが美しい。



鳥居から石段を上った所に宮城県指定の天然記念物「イロハモミジ」がある。



樹齢200年以上の20メートル近い2本の大木から覆い被さるように枝が垂れ下がり黄金色に萌えていた。



振り向くと新芽が鳥居の真っ赤な色に映えて言いようもない美しい景色であった。

狛犬もこの素晴らしい景色を楽しんでいるかのようだった。



100メートルほどの参道は両側の杉林に囲まれて鬱蒼としていたが、



その先に拝殿の社が朝日を浴びて浮き上がって見えた。



社の右側に2本の「アラカシ」(宮城県が北限と言われるブナ科の植物)の古木がある。

これも仙台市の指定文化財で樹齢200年以上という。


◆アラカシの奇木・・節くれだった幹が支柱によりかかるように立っている

賀茂神社は、明応6年(1497年)に留守氏が創建した社でもとは塩釜神社の内社だったが、元禄8年(1695年)に四代藩主伊達綱村によって現在地に移されたという。



本殿は京都の賀茂神社と同じく「上賀茂神社」と「下賀茂神社」の二社からなり、建物は両社とも宮城県の文化財に指定されている。


◆上賀茂神社(別雷神社)


◆下賀茂神社(御祖神社)


◆神輿蔵

また、上賀茂神社の脇には「タラヨウ」の木がある。
常緑の広葉樹で、まさにご神木といった姿で真っ直ぐ空に向って伸びていた。


◆樹高17m、樹齢200年(宮城県指定天然記念物)


拝殿の向って左側に「八咫烏神社」がある。

八咫烏(やたがらす)は、日本神話において神武東征の際、熊野国から大和国への道案内をしたとされ、三本足のカラスとして知られ、日本サッカー協会のシンボルマークにもなっている。



覆屋の正面に「八咫烏社」の社額が掲げられ、中の本殿は相当古いものと思われる。




そのすぐ脇に「道祖神」の小さな祠も建っている。

泉区4道祖神の一つとも言われる