ようやく手続き的には出版社としての体裁が整い、どんどん本を作って書店に流して売りまくる準備ができた。
表面上は、開業したとたんベストセラーを世に出した幻冬舎とかと変わらない(なんちゃって)
表面上というか、器だけはOKとでもいうべきか。
といっても評判になる本を出すノウハウなどないので、予定通り、例の知人の本を作ることにする。知人の本は、面白くもなんともない資格本だ。それまでにも別の出版社から出ているので、少々書き換えればいいと言う。それを待つことにする。
一応こんな私にも、いろんな本を出してみたいなというほのかな思いがあって、今後の楽しみに取っておくことにする。それはそれで苦労があると知るのは、先の話だ。
原稿を待っているとその知人が来て、別の資格のセミナーも始めるのでその本も出せと言ってきた。知人は、前にも書いたとおり非常に押しが強くて、その押しの根拠は「自分ならできる!」というものなので、私に書けと言うのだ。
あんた、そのジャンル詳しいじゃんとか、公式テキストがあるから手に入れて、少々言い換えるだけとか、押しまくられた。俺がセミナーで売ってやるからと、身内営業もされてしまった。
ライターに頼むということなんか、思いもよらなかった。だってそうでしょう。私は、本っていうのは著者が書くもんだと思ってましたよ。ゴーストライターなんて、アホな芸能人や政治家だけが使うもんだと思ってました。
編プロってのも、存在だけは知ってたけど「京都の宿」みたいな全ページカラーの本のために取材に回ってくれるようなところだと思ってました。ハイハイ、それムックだろと言われそうですね、後から知りました。
ずいぶん後になって、ライターの相場を知りたさにそういう人が集まる団体に顔を出したとき、その仕事の多さにビックリした。本っていうのは有名な人だけが書くと思い込んでたから。
ちょっと話がずれたが、結局書くことになった。生まれて初めての「執筆」体験に、ちょっとわくわくしながら書き始めた。ついでにイラストも描いてしまおう。ここで趣味が生きる。
が、どうしても目標のボリュームに達しない。しょうがないので、DTPを頼む予定の友人のデザイナーに相談に行った。
表面上は、開業したとたんベストセラーを世に出した幻冬舎とかと変わらない(なんちゃって)
表面上というか、器だけはOKとでもいうべきか。
といっても評判になる本を出すノウハウなどないので、予定通り、例の知人の本を作ることにする。知人の本は、面白くもなんともない資格本だ。それまでにも別の出版社から出ているので、少々書き換えればいいと言う。それを待つことにする。
一応こんな私にも、いろんな本を出してみたいなというほのかな思いがあって、今後の楽しみに取っておくことにする。それはそれで苦労があると知るのは、先の話だ。
原稿を待っているとその知人が来て、別の資格のセミナーも始めるのでその本も出せと言ってきた。知人は、前にも書いたとおり非常に押しが強くて、その押しの根拠は「自分ならできる!」というものなので、私に書けと言うのだ。
あんた、そのジャンル詳しいじゃんとか、公式テキストがあるから手に入れて、少々言い換えるだけとか、押しまくられた。俺がセミナーで売ってやるからと、身内営業もされてしまった。
ライターに頼むということなんか、思いもよらなかった。だってそうでしょう。私は、本っていうのは著者が書くもんだと思ってましたよ。ゴーストライターなんて、アホな芸能人や政治家だけが使うもんだと思ってました。
編プロってのも、存在だけは知ってたけど「京都の宿」みたいな全ページカラーの本のために取材に回ってくれるようなところだと思ってました。ハイハイ、それムックだろと言われそうですね、後から知りました。
ずいぶん後になって、ライターの相場を知りたさにそういう人が集まる団体に顔を出したとき、その仕事の多さにビックリした。本っていうのは有名な人だけが書くと思い込んでたから。
ちょっと話がずれたが、結局書くことになった。生まれて初めての「執筆」体験に、ちょっとわくわくしながら書き始めた。ついでにイラストも描いてしまおう。ここで趣味が生きる。
が、どうしても目標のボリュームに達しない。しょうがないので、DTPを頼む予定の友人のデザイナーに相談に行った。
…というキャリアで出版界、ネット界、小売業界で
色々仕事をしてきた者です。出版社をイチからつくる
経緯がつづられていて、非常にためになります。
僕の感想からいうと、折角イチからはじめられるの
ですから、一切これまでの出版界の常識に染まらない
ほうがいいのでは、と思います。僕は仕事がら、
零細出版社から中堅・大手・超大手、専門出版社
までありとあらゆる出版社の人と仕事をしてきました。その感想は…どこももうかっていませんから。もうかっているのは、コミック、雑誌をやっている超大手出版社の数社のほかはハーレクィンやポプラ社や幻冬舎といった全く既存の発想とは別の切り口で商売をしているところか、医学書院など参入障壁が高い分野の専門出版社といったところだけです。
ぜひ、これまでやられたビジネスの発想そのままの
感覚で出版をやられてほうがいいように思います。
勝手なことを突然書き込んで申し訳ありません。
熱心な読者として、つい一言書きたくなってし
まいました。応援しています。
ちなみに、この本にはこんな脱・常識の出版社の例が
いくつかのっています。よかったら読んでみてください。
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31383447
本当に、他業界の経験が少しでも役に立つのかと、不安になることがしょっちゅうあります。最近では、「真似はしようと思ってもできない」ことがわかってきましたので、ちょっと気楽になりました。
逆に、他業界から来た者として思うことがあります。どうせ、他の商売で食っていけるんだし、まんまの出版をしてみたいな、と。まんまの出版というのは、巷で言われている出版業界の負に染まるという意味ではなくて、儲け後回し(無視じゃありません)で、作りたいもの作っちゃおうって感じです。そのへんも、今後書いていきたいと思ってます。
その本、読みました。書店直販の例なんて、すごく考えさせられました。ひとりでしてると、あの規模で営業すると本を作る時間がないのが、つらいとこです。