遺す言葉

つぶやき日記

遺す言葉 18 「焦るな 今はじっとしていろ」

2014-11-02 13:27:02 | 日記
          「焦るな 今はじっとしていろ」(2012.4.21日作)
            
               三宅島の漁師の言葉 (NHK放送番組より)

     友人宅で三宅島火山噴火に関するドキュメンタリー番組を観ていた時
     友人が呟くように言った
    「実際に現場体験を積み重ねた人の言葉には重みがあるよなあ」
     その時帰りの電車の中でメモしたのが次の文章です

   年老いた父親は息子に

  「会いたい」

   と言って来た

   家族は火山噴火のため

   離れ離れに暮らしていた

   -----

   島に一人残った息子は

   家族の生活を支えるための

   漁で忙しく

   父親に会いに行けなかった

   -----

   父親は一年後に亡くなった

   -----

   息子は父親がわざわざ

   自分に会いたいと言って来たのは

   なぜだったのか

   と考える

   -----

   すると昔

   父親がまだ若く

   自分と一緒に漁をしていた頃

   言った言葉が思い出された

   潮目が悪く 漁のない時

   父親はいつも 

   焦る息子を諭して言った

  「焦るな 今はじっとしていろ」

   -----

   火山噴火で家族が

   離れ離れに暮らしている現在 息子は

   その時の父親の言葉を思い出しながら 父は

   生活の苦しい今 この状況の中で苦闘する自分に

   最期の言葉として この言葉を

   伝えたかったのではなかったか・・・・

   ーーーーー

   忙しさにかまけ

   父親に会いに行かなかった事への深い後悔

   心の痛みと共に息子は 今

   考える・・・・

   -----

  「焦るな 今はじっとしていろ」



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   友人は既に亡く 手紙も綻びてしまいましたが今でもこの言葉だけは 
   気持ちの逸る時などには読み返して 心を落ち着かせています
   その時(機会)が来るまで待て やたらに動くな・・・・冷静に時を待て
   この言葉は今度の東日本大震災 原子力発電所事故に会われた方々にも
   さまざまな場面で一つの教えとなり得る言葉ではないでしょうか   

   

   

    


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