蒼生

風のふくまま気の向くまま自然にまかせて生きたいねえ

とくさ

2007-03-26 22:29:24 | Weblog
 先日の卒業式で、娘は私の祖母の着物を着た。袴は借り物だが。この袴もいろいろあってな、状態だったが。(朝、借りに行ったら、キャンセルされていて、探すのに苦労した。あんな貸衣装屋、信用できない!!二度と借りるものか!借りないけど)
 とにかく。写真はそのときの着物。ただし、裾模様なので、袴に隠れて、模様は見えなかった。この着物の模様が、とくさ。木賊と書く。

 先日、実家に行ったら花をくれた。そのなかに、とくさが入っていた。懐かしくて。ツメを磨いてみた。最近、いろいろあって、ツメも表面ががたがたになっていた。それを、ゆっくりとテレビを見ながら磨いていく。子どもの頃を思い出しながら。
 昔、実家にはとくさが植えてあった。そのころ、スギナは見たことがなかったが、これは毎日、見ていた(よく似ているのだ。スギナの方が小型だが)。そして、よく爪を研いでいた。(いや、磨いていた)
 とくさは砥草とも書くそうだ。もちろん、ツメを磨いたから。つげのくしを磨くのにも使ったらしい。とくさの表面が固くてギザギザで、ヤスリのようなのだが、やっぱり、金属のヤスリとは違い、磨き方が柔らかい。
 ツメはつるつるになって、今も触ると嬉しくなるくらい、つるつるしている。今時、こんなこと知っている人も少ないんだろうな、と思いながら。

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