蒼生

風のふくまま気の向くまま自然にまかせて生きたいねえ

淡路人形浄瑠璃

2014-05-12 00:51:16 | Weblog
ゴールデンウイークの最終日、淡路島へ。
淡路島なら渦潮でしょう、ということだったが、
残念ながら、渦潮は赤ちゃんくらいしか見ることができなかった。
大潮の日に行かなければ。

うずしおクルーズ乗り場のすぐ前にあるのが淡路人形座。
1時間の公演が日に5回あるので、かなり気楽に見ることができる。
チケットも、買っておけば何時の公演でもいいということでゆるゆるとした感じ。
満席になったらどうするんだろうと思っていたが、満席にはならないのかも。

 
大阪の文楽の人形に比べ、頭が大きいのだそうだ。


案内の人のはっぴ。あまりに面白くて、わざわざ後ろを向いてもらった。失礼しました。

今月の演目は玉藻前曦袂 狐七化けと大道具返し。
ストーリーを楽しむというより、ケレン味を楽しむ、という趣向の、いわば人形芝居。
ところで、ケレン味ってなんやのん?

外連(けれん)
1 歌舞伎や人形浄瑠璃で、見た目本位の奇抜さをねらった演出。また、その演目。早替わり・宙乗り・仕掛け物など。
2 ごまかし。はったり。「言うことに―がない」
けれんみ【外連味】
はったりを利かせたりごまかしたりするようなところ。「―たっぷりの芝居」「―のない文章」

まさしく、人形浄瑠璃のための言葉。
この演目では、人形も早変わりするし、人形遣いも衣装が変わるという演出。
見ていて楽しいが、大雑把ではある。
また、義太夫、三味線は女性。

以前、文楽の義太夫はかなり年配の男性が語るので、
もう少し色っぽく女性が語ればいいのに、と書いたことがあるが、あれは撤回。
女性の義太夫は言葉が聞き取りにくく、何を語っているのかわからなかった。
一流の芸というものの凄さを改めて知ったような次第。