原題:『The Velvet Underground and Nico: A Symphony of Sound』
監督:アンディ・ウォーホル
撮影:ポール・モリシ―/バーバラ・ルービン
出演:ニコ/ルー・リード/ジョン・ケイル/スターリング・モリソン/モーリン・タッカー
1966年/アメリカ
どこまで計算されているのか分からないドキュメンタリー作品について
まるでワクワクしながら初めてCGの技術を使うように、ズームインとズームアウト、あるいはフェードインとフェードアウトを繰り返す以外はバンドのリハーサルの映像が流れるだけの本作は、後に「シスター・レイ(Sister Ray)」と呼ばれるようになった曲の元ネタのように聞こえなくもないが、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドが好きな者でなければ64分も観ていられないと思う。因みにバンドの中にいる子供はニコとアラン・ドロンの間に生まれた、当時4歳くらいのアリ・ブーローニュ(Ari Boulogne)であろう。
セッションは近隣からの苦情でファクトリーを訪れた3人の警察官によって止まってしまうのだが、ケイルとリードが持っていたタブロイド紙に書かれていた「PARADOX(パラドックス)」とは一体何だったのであろうか。
The Velvet Underground, Nico - Sunday Morning
The Velvet Underground - After Hours