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 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』 30点

2013-01-03 20:29:44 | goo映画レビュー

大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]

2012年/日本

ネタバレ

男女逆転劇のつまらなさ

総合★☆☆☆☆ 30

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 正直に述べるならば私には本作の面白さがよく理解できなかった。正確を期するならば原作の面白さが理解できていないと思う。冒頭の主人公の右衛門佐が寝室で子作りに励むシーンで目を光らせる理由は、男としての矜持というよりもただ子作りの道具と化した‘ネズミ’に成り下がった開き直りと捉えるべきだと思うが、やがて綿密な計画によって五代将軍綱吉と同衾するまで出世した右衛門佐の感慨は、既に子供が産めない年齢に至っていた綱吉との「子作りではない純粋な愛情による性交」という言葉で表されるのだが、若くても子作り抜きの性交は可能であり、右衛門佐と綱吉の気持ちが上手く理解できないのである。
 例えば、男女逆転劇として有名な作品として『華麗なる対決』(クリスチャン・ジャック 1971年)というブリジット・バルドーとクラウディア・カルディナーレ主演の西部劇があるが、やはり期待していたほど面白くない理由は、ただ男女が逆転しただけで男女の役割そのものに思いがけない変化が生じないからであろう。


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