MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『記憶探偵と鍵のかかった少女』

2014-11-04 00:27:56 | goo映画レビュー

原題:『Mindscape』
監督:ホルヘ・ドラド
脚本:ガイ・ホームズ
撮影:オスカル・ファウラ
出演:タイッサ・ファーミガ/マーク・ストロング/ブライアン・コックス/ノア・テイラー
2014年/アメリカ・スペイン

良い舞台設定を盛り上げない伏線について

 舞台設定は悪くはないのに、ストーリーが盛り上がらない理由は、他人の記憶に潜入するという特殊能力を持つ「記憶探偵」を生業とする主人公のジョン・ワシントンの妻が自殺した原因が明らかにされないことと、ジョンが担当することになった16歳のアナ・グリーンがジョンを凌駕するほどの能力を持ち、ジョンを騙してまでも家出をしたかった(どこへ?)理由がはっきりしないためで、特に、マウシーというあだ名で呼ばれるアナの唯一の親友だった女子生徒のそのあだ名が実はキムという韓国人の女子生徒のものだったというオチの意図がよく分からなかった。「心象風景」という意味の原題のわりにはアナが描いている絵も上手いのか前衛的なのか中途半端な感じで、ストーリーに深みを与えることはない。


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『まほろ駅前狂騒曲』 | トップ | 『蜩ノ記』 »
最新の画像もっと見る

goo映画レビュー」カテゴリの最新記事