MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『デュアル』

2022-10-14 18:59:59 | goo映画レビュー

原題:『Dual』
監督:ライリー・ステアンズ
脚本:ライリー・ステアンズ
撮影:マイケル・ラーゲン
出演:カレン・ギラン/アーロン・ポール/ビューラ・コアレ/テオ・ジェームズ/マーサ・ケリー
2021年/アメリカ

サラの死因について

 主人公のサラは冴えない日々を過ごしており、ポルノヴィデオを見てマスターベーションをしたりしているものの、恋人がいないわけではなくその最中にピーターがテレビ電話をしてきたりするのだが、会話が盛り上がることもなく、母親はからはしつこいほど電話がかかってくるがうざったいようで避けている感じである。
 ある朝目覚めるてベッドに大量の血を見たサラが診察を受けると普段から浴びるように飲んでいたアルコールのせいで不治の病を患っていることが分かる。そこでサラは自分を失う苦しみから大切な人を救うという目的のためにクローンを作ることにする。クローンを作ることは唾液だけで簡単に作れるようになっており、後はサラがクローンに基本的なことを教えるだけなのである。
 ところがしばらくしてサラの病気が治っているということを医師に告げられる。そうなるとクローンは邪魔な存在になり、法律では1年後に観衆の見守る中で決闘して勝者が「本人」と認定されることになる。
 サラは決闘に勝利するためにトレーニングを積むのであるが、決闘の日が近づいてきた頃になって2人は話し合う機会を持ち、サラはクローンに連れられて決闘から生還した人々の支援グループを訪れて話を聞いてから、新たな人生を送るために2人は一緒に逃げることにする。クローンもピーターや彼女の母親に対してサラと同じような感情を抱いていたりもしたのである。
 ところが逃走中に森の中でクローンが用意していた水をサラが飲むとサラは鼻から血を流し、場面が変わって決闘の現場にクローンだけが現れ、レフリーに近づいてくる。本人の試合放棄として見なされ、母親とピーターも認めたためにクローンが裁判所でも正式に「本人」と認定されるのだが、ラストにおいてクローンは車の中で号泣することになるのである。
 どのレビューを見てもクローンがサラを毒殺したことになっており、それは本作の英語のウィキペディアでもそのように書かれているのであるが、水を飲んでもサラはすぐに苦しんで死ぬことはなかったのだから毒殺ということはあり得ず、個人的にはサラの病気は寛解していただけで、再発したのだと思う。だから最後にクローンは号泣したわけで、そうでなければ話が噛み合わない。
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/crankin/entertainment/crankin-11377810


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