MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

ランキングの崩壊

2009-05-22 00:22:09 | Weblog

漫才なし?ライセンス藤原“ビジュアル一本勝負”(スポーツニッポン) - goo ニュース

 みんなが気がついているのに誰も本当のことを言わないので私が言っておくが、

吉本芸人の男前ランキングは既に死んでいる。吉本男前ランキングが成り立って

いた理由はたまたまロンドンブーツ1号2号の田村亮、次長課長の井上聡、そして

チュートリアルの徳井義美という3人の本当の男前がいたからである。今年の男前

の上位の顔ぶれ、例えばライセンスの藤原一裕やはんにゃの金田哲を見てみても

男前とは程遠い、程遠いにも程があるだろうというくらいに程遠い。目糞が鼻糞を

せせら笑っているくらいに間違いなく一般的にはブサイクランキングに入らなければ

いけない顔ぶれである。もっともギャグとして続けるぶんには文句はないが。


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『ウォーロード/男たちの誓い』 90点

2009-05-22 00:01:20 | goo映画レビュー

ウォーロード/男たちの誓い

2007年/香港=中国

ネタバレ

誤解されやすい‘聡明さ’

総合★★★★☆ 90

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 最も聡明な人間が最も恨みを買ってしまうというこの作品の物語は奇異に思われるかもしれないが私に『スラムドッグ$ミリオネア』を思い出させる。
 清朝軍将軍パンは死んだフリをしてでも自分の部隊が全滅する中で一人生き残った。一見卑怯のように見えるがかなりの‘知能犯’でもある。実際、その後のパンの活躍は目覚しいものがある。だからアルフとウーヤンと義兄弟の契りを結んでも、それまでのパンの行動を見ている私たち観客は、パンが本気ではないことが分かる。恐らくパンの行動の指針となっているものは野望ではなくて多数に利益がもたらされるようにする‘民主主義’である。‘民主主義’のためなら自分に利益がなくてもいいとパンは考えていると思う。だから本当は蘇州城主ホアンのように自分が抱える民衆を助けるために命を捧げてもいいと思っているはずだが、結局アルフの現実無視の理想のためにホアンが犬死にしてしまったように裏切られることがあるためにパンはあえて‘悪’を引き受けるのである。
 ウーヤンもアルフの理想に付き合うほど愚かではないが、パンほど聡明ではない。ウーヤンはパンとアルフの妻のリィエンの密会を目撃して、不倫のためにパンはアルフを殺そうとしていると誤解する。しかしそもそもパンがリィエンと不倫することになった理由はリィエンがアルフとの仲が上手くいっていないために何度も家出をしていたからである。
 結局パンは、正面から‘私的なこと’による誤解からウーヤンに刺されて、背後からパンが野心を持っているという‘公的なこと’で誤解した西太后の側近に銃撃されるという壮絶なラストで絶命してしまう。だから私はパンが『スラムドッグ$ミリオネア』の主人公ジャマールの兄のサリームとダブって見えてしまうのである。
 文句無しの出来栄えであるのだが、私はいわゆる‘任侠もの’が苦手である。


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