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情報技術の四方山話

AI、IoT、ヤマハルータ、VPN、無線LAN、Linux、クラウド、仮想サーバと情報セキュリティのよもやま話

AMD64版ViurtualBox

2008-01-05 16:43:34 | 仮想サーバー
こんにちは。匠技術研究所の谷山です。

Microsoft VirtualServer 2005 R2にCentOS5の導入ができなかった(CDイメージからの起動に失敗する)ので、仮想ソフトの問題なのか、基本ソフト(CentOS5)のインストールソフトの問題なのか切り分けをしました。

MicrosoftのVirtualPCはWindowsのx64版に対応しておらず、現在の評価用PCのWindowsXP Pro x64にはインストールすることができません。代案としてAMD64対応のVirtualBox(innotek製品)を使ってみます。

VirtualBox(英語)

VirtualBoxはinnotek社が開発している仮想化ソフトウエアです。無償で評価版をダウンロードすることができます。クローズドソース版とオープンソース版があります。これはXenの開発と似ています。仮想以外の分野ではMySQLの開発モデルに似ています。

VirtualBoxはフルバーチャライゼーション方式の仮想化ソフトなので、基本ソフトの変更を必要としません。すなわち、MicrosoftのVirtualPCとほぼ同様の機能を提供します。

VirtualBoxの導入は極めて簡単です。インストールプログラムをダウンロードして実行するだけです。



MicrosoftのVirtuaPCやVirtualServerを使ったことがあれば、仮想PCの作成と、基本ソフトの導入に必要な事項は同じです。予めダウンロードしておいた、CentOSのインストール用ISOイメージ(CDイメージ)を使って起動します。

CentOS3.9もCentOS5.1も問題なくインストールできました。CentOS5.1はnetinstallを使ってのインストールです。ただ、CentOS5.1は起動後のtopでの表示ではほとんど無負荷ですが、Windows上のタスクマネージャからは常に30%前後の負荷が観測されています。これは、WindowsXP(32bit)とVirtualPCの組み合わせで起こった現象とそっくりです。Linux2.6カーネルから発生する現象だと推定しています。VirtualBoxが提供する、付加ソフトの導入やカーネルパラメーターの調整を進めてみます。

VirtualBox上のCentOS5

デフォルトのままです。topの数値は正常で、負荷の高いプロセスはありません。

CentOS5のタスクマネージャ表示(ハイライト部分)

CentOS5のVirtualBoxの負荷が高いことがわかります。これは、32bit版のXPとMicrosoftのVirtualPC上で経験したことと相似です。

VirtualBox上のCentOS3

デフォルトのままです。topの数値は正常です。


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2008年明けましておめでとうございます。

2008-01-04 06:44:52 | 三稜鏡(さんりょうきょう)
明けましておめでとうございます。匠技術研究所の谷山です。

昨年は仮想技術を実践した年でした。仮想技術は他の技術と融合し、当面目を離せない技術分野となります。今年もブログのテーマの一つです。今年の注目項目を記述します。

実践技術
 仮想化と中小企業への応用
  ~ネットワークとサーバー、PC分野の劇的変化~

ネットワークの分野
 回線の仮想化による冗長構成。仮想IPでのサーバーの自動切換えなど
 IPv6への移行の実際

サーバー分野
 もちろん仮想サーバーの実践的応用の拡大
 Linux機能でのクラスタ化
 ThinClientを使ったシステム構築
 samba4による実践的システム構築

ソフト開発
 再びオブジェクト指向
 再びperl/ruby
 再びMySQL
 再びサーバーサイドプログラミング
 .NetとDBの実践的プログラム
 仮想環境での実践的分散処理
 サーバーサイドプログラムと印刷処理

基礎技術
 仮想化技術とリアルタイム処理
 PCアーキテクチャの純粋な仮想化
 リアルタイム処理の分散化

引き続き、よろしくお願いします。
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SunがMicrosoft Windows ServerのOEMパートナーに

2007-09-14 07:53:32 | 仮想サーバー
9月12日付けのSun、Microsoft両社のホームページによると、SunがWindows ServerのOEM販売を行うとのこと。要はSunからx64ハードを購入し、それに搭載するWindows ServerもSunから購入ができます。大きなWindows用のハードベンダーは既に同様のことを行っています。

Sunにとっては自社ハードがWindows用としても広まることはありがたいことですし、ユーザにとってもSunのハードで動かすWindows ServerをSunから一括手配できます。一般に、一括手配した方が費用も安くなります。

Microsoftにとっては、UNIXハード業界でWindowsを積極的に販売しない唯一の企業であるSunをパートナーとすることで、Windows Serverをさらに広げることができます。Micosoftは2005年にSunに多額の投資をしています。その流れから見れば、今回の発表は自然です。

今回の発表で注目すべきは、仮想化技術の面で両社が技術協力することです。x64ハード上の仮想サーバー上で相互運用が進むこととはユーザにとってたいへん良いことです。Microsoftの仮想サーバー上でMicrosoftの基本ソフトのみならずSolarisやLinuxを高速で動かすことが容易になります。

実際弊社では、Microsoft Virtual Server2005上でLinux(CentOS)を動かしています。もちろんWindows系の基本ソフトと並行稼働です。システム構成上、とても便利です。Linuxは必要とするメモリーを少なくなるよう構成できるので、機能単位でサーバーを作ることができ、運用が簡単になります。メモリー256MでLinuxサーバーはMySQLもApacheも動きますから、イントラの掲示板には十分です。

MicrosftはSuSE Linuxの販売も行っており、いよいよ必要機能に応じて基本ソフトを自由に選ぶ時代になりつつあります。
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電子文書の標準化動向

2007-09-13 13:48:21 | マイクロソフトのOfficeと互換ソフト
業務で使うワープロ、表計算などのソフトの選択肢が広がりつつありますが、世界的にもマイクロソフトOffice以外の選択のニュースが聞こえてきます。

私もMicrosoft Officeを長年使っています。利用者の立場として、「何故一つの会社の決して安くない製品を使い続けなければならないのか。しかも、メーカー都合のバージョンアップにも費用がかかる。日本語文書の作成には使いにくい点も多々ある。」と感じています。

例えば、この文書は一太郎Liteというシンプルな機能のワープロを使って書いています。複雑な機能は不要なのでこれで良いのです。簡単なワープロ文書であればWindowsXPについてくるWordpadでも多くの方は十分だと思います。

ユーザ側の立場としては、どのOfficeソフトを選ぼうと、作った電子ファイルを異なるソフト間でやりとりできればいいのです。

国際的な大きな流れも、電子文書の標準化の検討が進んでいます。

□Microsft のOffice Open XML(OOXML)のISO標準認定申請が否決、継続審議に
2007年9月4日付けISOのホームページでの発表でOffice Open XML file formatsが標準として認められる得票数を得られなかったとしています。Office Open XML file formatsはMicrosoft社がオフィスの電子文書の標準仕様として策定し、ISOに標準認定申請をしたものです。当然、将来的にMicrosoft Officeがサポートするフォーマットになります。今回は標準としては否決されましたが、継続して審議されおそらく来年に再度認定のための投票が行われます。

MicrosoftのOOXMLは、既にMicrosoft Officeを採用してるところが圧倒的であることから、標準化動向に関わらず、使うことになります。

□OpenDocument Format AllianceのODFのISO標準認定が可決
一方、業界団体の一つであるOpenDocument Format AllianceがISOに申請したOpenDocument Format(ODF)が2007年5月に標準として認定済みです。ODF Allianceには世界各国から452(2007年9月12日調べ)の企業、団体が加入しています。IT業界で著名な会社として、IBM、MySQL AB、Novell、Oracle、RedHat、Sun、UNYSYS(米国)などが参加しています。

ODFはOpenOfiice.orgが配布するオープンソースのオフィスソフトのOpenOfiiceの電子文書フォーマットを拡張して標準化を進めたものです。OpenOffie.orgにはSunが支援をしていますが、IBMも技術者を投入して支援を始めました。しかしながら、普及はこれか

この二つの電子文書の標準規格の間では互換性がありません。OpenOffie.orgにはSunが支援をしており、製品版としてStarSuiteを販売していますがGoogleが無償で配布を始めました。IBMも技術者を投入して支援を始めました。ソフト業界のODFへの対応が進めば、ODFが業界で中立的な存在となりそうです。

今後の日本市場では、
■Microsoft(ワールドワイドの圧倒的な利用者数でリード)
■JUSTSYSTEM(一太郎、ATOKで著名。日本語が使いやすい製品でリード)
■StarSuite8(Googleが無償配布開始。日本語フォント等商品の位置づけ)
■Google(Web上でワープロと表計算が使える。スケジュール管理も。)
■OpenOfiice.org(オープンソース。実験的製品の位置づけ)

その他Microsoft互換ソフト
■KINGSOFT
■使える!オフィスソフトE.I.O.
あたりが、どの程度普及するかですね。

他のソフトを使う機会が増えれば、オフィスソフトがMicrosoftであることは関係無くなってくると思います。最初はソフトを選択できるような形で導入を始めれば良いと思います。
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